~あなたside~
健人に別れを告げてから数週間が経った
姫として会うことは無いが、学校では普通に友達として接することは出来てる
そして今日は健人と一緒に日直当番
席が隣の人と二人一組なんだよな
と、笑いながら軽くデコピンしてくる健人
そーゆー事されると…まだ少しドキッとしてしまう
ホントよく見てるよな…この男
これ以上ドキドキさせんなよ…
ホント心臓に悪い
って、私こそ何言ってんだろ
何その事実
そんなの私知らない…
いやいや、送られるのは困る!!
この姿であの屋敷に住んでることは健人知らないんだから!!
席を立った健人はいきなり倒れかかり、私はその身体を咄嗟に受け止めた
あれ…?なんだか健人の身体…
健人の額に手のひらを覆うと凄い熱が伝わって来た
ダッシュで職員室行って戻ってきたら健人はしんどそうに椅子にもたれ掛かっていた
健人の身体を支えるとゆっくり歩きながら健人の家に向かった
が、しかし…途中で不良共に絡まれてしまった
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!