~風磨side~
今回の玉城組はマジやべえ...
気を抜いたら殺される
舎弟共「うっし!行くぞ!!」
そして、抗争が始まったが...
まさか中島に見られたとは思ってもいなかった
玉城組「グハッ!!」
腕を切られ動けない俺を庇ってあなたは素手で相手の刃物を止めた
そして、痛みも物怖じとせず相手の鳩尾に蹴りを食らわした
いや、血がダラダラ流れてっけど...
てか、よく見るとあなたの肩や腕にも切り傷が...
お前に傷ついて欲しくない
大事なんだよ、お前が...
にっこりと笑うあなた
そしてすぐさま表情を殺気溢れるモノに変えると相手目掛けて駆け出した
相手もドスを構えている
行くな...あなた、頼むから...行くな...行くなッ!
舎弟共「お嬢ッッ!!」
あなたと玉城組頭がぶつかった瞬間、鈍い音が鳴り響き、しーんと静まり返った
そして、数秒後...玉城組頭は気絶したように倒れた
勝った...あなたが勝った...
舎弟共「おい、風磨...お嬢の様子が変...」
俺があなたの方を向いた瞬間、あなたはそのまま倒れた
急いであなたに駆け寄ると...思わぬ光景を目の当たりにした
あなたの身体にはドスが刺さっていた
____
~健人side~
最後の瞬間を目の当たりにした俺は呼吸の仕方を忘れたかのようにただじっと姫を見ていた
姫の安否が気になるけど...
目の前で起きた現実が受け入れられなくて...俺は逃げるようにその場を後にした
ホント俺って...情けねえ...
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。