いくらなんでも遅すぎる!
もう20分は待ってる!
待っとけって言ったくせに遅れるとか何様よ!
しかも冬だから寒い!
早く〜
めっちゃ待った!
なのに…
素直になりなさい!私!
何?そこめっちゃ気になる!
ためなくていいから!早く話せ!
え?ちょっと待ってよ!
私に近づくのそんなに好き?私は嫌いよ!
近づくなオーラが効かない強敵!
こうなったらにらむ!
じー( ⚭-⚭)
よし言った。今度は私が文句を言う番よ!
って…え?
いや、聞きとれましたけど、
逆にあなた自分で何言ってるのか分かってる?
うわっ、また近づいてきたよ!
何故か敬語になる我氏
………
そんなすぐに返事出せるかぁ!
オタメシキカン?
しかも2週間?
っていうか、私の事好きだから何?って話
ツキアイタイ?
しかも『的な?』
まぁた近づいてくる!
本当は1週間でも良くないけどね
引き下がってくれなさそうだから
良くない良くない!
私断ったよ!『私そういうの苦手で…』って!
あぁ、コイツ何言っても分かんないのかな…
なんてジコチューな!
もう!こうなったらなんでもいい!
うーわコイツ私に全部言わせようとしてる!
顔がニヤけてる!
なぜだまる!
なんか言え!
え?何?これ、なんかのドッキリ?
私と付き合うのが?
私全然嬉しくないんですけど
もういいや、帰ろ
手首を掴まれる
腕をブンブン振るけど離してくれない
力が強すぎる!
痛い!
そもそも私ん家知ってるの?
知ってたら怖い!
付き合ってるからこういうことになるんでしょうか?
私にはさっぱり分かりませぬ
まー!どんだけジコチューなの!
あー最悪
きーもちーわるーい!
今度こそは負けないから!
頑張って手をはなそうとすると、今度は反対の手も!
う、ウザイ!
私は悠真から最大限離れた
そしたら…
ザザー
引きずってきた!
やだ!近づきたくない!
とうとう近くまで来てしまい、悠真が私の耳に
と、ささやいた
それはもっとやだ!
ふぅ、これで手がやっと離される…
…あれ?片手が離れてない
はぁ!?
Σ(・ω・ノ)ノ!
最悪だぁーーーー!
[下校する]
家を特定されたくないから近くの公園でここでいいって別れよう!
[公園到着]
誰もあなたのこと心配してないけど?
[家に到着]
私がいつ嘘ついた?
…は?
そんなこと言ってないでしょ
っていうか朝はいいよ!
みんなが見るじゃん!
[自分の部屋]
疲れた〜
なんなのアイツ
ホントジコチュー
あ、あぁ!
アイツに文句言ってない!
も〜
全部アイツの言いなりになってしまった!
もっと冷静になれ!私!
明日、学校行きたくないな…
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。