第22話

好きだから、
900
2018/12/20 06:41
片寄
みんな!大丈夫か!






部屋でみんなといる時、













急に、電気が消えた。



















片寄
いま、停電が起こってるらしい
岩田
電気つくまで動かないように








先生たちは、そう言った。












龍友
ほんまに真っ暗やん、どうする?
裕太
…ごめん、ちょっと、行ってくる
龍友
え?













自分の安全よりも、










乃々華のことが、頭から離れなかった。





















裕太
さっき、風呂入ったよな、ぜったいまだいるよな、







ずーっと、独り言を言いながら風呂場まで来た。












裕太
乃々華!











今出せる精一杯の声で、








好きな人の名前を呼んだ。












正直くるしかった。




















何回か呼んだら、乃々華の声が聞こえた。





少し震えてるようにも聞こえた。





























なんとか俺がいるところまで来させて、











目瞑ってるからって言ったら、乃々華は服を着た。
















正直、こんな状況で耐えて、我慢してる自分を褒めたい。








だって、好きな人が、目の前で…



















あかん。




















でも、龍友くんなら、何かしてたかもな、















裕太
頑張れ

















乃々華が、龍友くんに告うって言った。
















頑張れって言うことしかできなかった。


























乃々華のことが、











好きだから、

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