思えば……………
生まれた頃から一目惚れだったのかもしれない──。
同じ日に生まれ
同じように育ち
同じように愛されてきた
そして気づいた
"錆兎は太陽で俺は影だ"
いつも元気で引っ張ってくれる錆兎
無愛想で引っ張られる俺
まったく違う世界にいるのに
なぜか、錆兎とは…分かり合える気がした
双子だから、というのもあるかもしれないが
俺にはそれが
"運命だから"と、思えてしまった
.
仲良く手を繋いで帰る2人を見て
ものすごく……泣きそうになった……
無理もない………
失恋したんだから…
.
その後は…ひたすら泣き続けた……
.
.
.
好きの気持ちに
性別も年齢も関係ない
炭治郎お兄ちゃんや善逸さんが、教えてくれた
だから
絶対幸せにしてみせる
炭治郎お兄ちゃんや善逸さんが悲しんだ分
義勇が俺を選んでくれた分
子供の時は子供なりに
大人になったら
一生を添い遂げる者として
人生を
俺の全てをかけて
錆義END
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。