第4話

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2022/05/29 02:54



神代サンは語り出した




神代 類
少女はいつもひとりぼっちだった
神代 類
他人に興味はあるものの、自分が話しかけたらきっと嫌われる
自分は嫌われ者。と暗示をかけている毎日
神代 類
そんな少女は毎日毎日
夜になったら星に願った
神代 類
「愛されたい」、と
東雲 あなた
私帰ります
神代 類
…おや
神代 類
気に入らなかったかい?
東雲 あなた
……





神代サンが話した物語は気持ち悪い





愛されたい?そんなの意味がわからない






東雲 あなた
どうして人は愛されたいって思うの
東雲 あなた
期待されても、お前はできる子って言われても
東雲 あなた
それは表面上でしか自分のことを見てくれていないのに
東雲 あなた
そんな言葉で簡単に踊らされちゃうなんて
馬鹿みたい
神代 類
……そうかい
東雲 あなた
じゃ、さよなら
神代 類
また来てね




ヒラヒラと手を振る神代サンを無視して私は会談を降りた





期待されるのは昔からきらいだ。


自分を詮索されるのもきらいだ。






東雲 あなた
……




でも、もしも願いか叶うなら







東雲 あなた
叶うはず…無いんだけど…




私は教室に戻る気も起きず、新しいサボり場所を見つけることにした






適当に廊下を歩いていると、偶然電気が着いていない部屋を見つけたのでそこへ入る






東雲 あなた
図書室…





どうやらそこは図書室だったらしい





あまり人が使わないのかすこし埃臭いが気になるほどでもなかった





神代 類
「また来てね」
東雲 あなた
……意味わかんねぇし






また来てね、と言ってくれた神代サンは少し笑っていて






私とはきっと、真逆の明るい世界でいきているんだ




孤独な私の事なんてわかりやしない













東雲 あなた
……あれ、
東雲 あなた
……あ…




本棚から少し飛び出ていた本は、曲作りについて書かれているものだった







音楽とは




あまりにも文が長すぎて途中で読むのをやめたけど






遠野 新
「気が向いたら作ってね、曲」
東雲 あなた
、また作ろうかな
……曲






いろいろあって、いや、ありすぎて辞めてしまった曲作りは




やっぱり私のかけた何かを埋めてくれる存在であって、そう簡単に手放せるものではなかった






東雲 あなた
ふああぁ……ねむ…





どうせサボっているということで、私は図書室の一番奥にあった人が寝そべれる程の本棚に寝転がり眠りについた







外からは雨の音が、私の耳をつつきながら







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