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2021/01/12

第4話

幕間:オンボロ寮 監督生ユウの過去
ハーツラビュル寮を後にして、サバナクロー寮に向かおうとするユウ。
ユウ
ユウ
あ、グリム、もうさすがに、起きたよね?
そう。グリムは、昨日学園長が来た時にはもう寝ていて、話を聞いていなかった。そして朝、ハーツラビュルに行く時もまだ寝ていた。もうさすがにこの時間には起きているだろうと思い一度オンボロ寮に向かった。
オンボロ寮 談話室
グリム
ふな〜ユウ〜どこいってたんだゾ。探したんだゾ!
ユウ
ユウ
ごめんね、グリム。
ユウ
ユウ
…………ねぇグリム。私ね元の世界に帰れることになったの。
グリム
ふな?聞いてないんだゾ!
ユウ
ユウ
うん、昨日グリムが寝ちゃった後に学園長がきて、帰れることになったっていったから。それに、朝にも話そうと思ったんだけど、グリムまだ寝てたから、起こすのもなーって思って。
ユウ
ユウ
それでさっき、ハーツラビュル寮に行ってきたの。
グリム
エースたちの所にか?
ユウ
ユウ
そう。エースたち、「良かったね」って言ってくれたの。でもエースとデュース、泣いてたの。
グリム
ふな……
ユウ
ユウ
私、それがすごい嬉しかったの。はは、泣いたの見て嬉しいって変だけど、確かにそう思ったの。
ユウ
ユウ
私は、この世界で誰かに必要にされていた、それだけでうれしかったの。元の世界で私は邪魔者だったから。余計にね。
グリム
邪魔者?どういうことなんだゾ?ユウは全然邪魔じゃないんだゾ!
ユウ
ユウ
邪魔者なんだよ。元の世界では。私は、お母さんとお父さんに、必要とされてないの。元の世界でね、毎日ではないけど、言われていた。「あんたなんて産まなけりゃ良かった」って。その言葉を聞く度に、「あぁ、私は必要ないんだ」っておもってたの。
グリム
ユウをそんな気持ちにさせる世界になんて、帰らなくていいんだゾ!!
ユウ
ユウ
ううん、帰らないと。
グリム
なんで!
ユウ
ユウ
私は、この世界の異物。異物は摘出しなきゃいけないから。…………だから、帰るの。
グリム
ふな〜〜〜〜〜!!!!!
グリムはユウに抱きついた。その顔を見ると、泣いている。ユウは、その顔を見て、我慢していた涙が押し寄せてきた。
ユウ
ユウ
…………っふ、うぁ〜〜〜〜!!グリム〜!
グリム
ユウ〜!
嫌なんだゾ!居なくならないで欲しいんだゾ!1人は嫌なんだゾ!
嬢ちゃん、グリ坊、大丈夫か?
突然泣き出した私たちに、驚いて、朝なのに出てきたゴーストさんたち。心配してくれているのだ。1年間、一緒の寮にいたのだから。
ちなみに、今この時間帯は、朝の9時である。
8時半辺りに、ハーツラビュル寮に行ったのだ。そりゃ談話室静かだよね。