シャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカ
あなた「できたっ、」
悠花「ありがとー」
悠花ちゃんは私の手からスポドリを取り適当に感謝した。
そのまま大量のスポドリをカゴに入れ1人で軽々持ち運ぶ。
あなた「ねぇっ、もって行ってくれるのは嬉しいんだけど私も持つよ、」
悠花「は?触んなよ汚れる」
"汚れる"
"触んな"
あなた「っ、…ごめんね、」
悠花「ふんふんふーん♪」
悠花ちゃんは体育館の少し前で1度立ち止まると
重そうに見せるためか、演技をし始めた。
悠花「ん、よいしょっ、!」
悠花「わぁぁぁぁぁっ、!」
体育館にはいる時段差でわざとコケた
案の定優しいみんなは「大丈夫?!」と駆け寄る。
みんなが心配する中1人だけ違うことに注目していた。
黒尾「なんで悠花ちゃんが1人で全部もってんの??」
黒尾が発した言葉でみんながこちらを向く。
悠花ちゃんが泣く演技をし始めた。
悠花「違っ、違うんですっ、あなた先輩が悠花に全部押付けた訳じゃないんですっ、」
誰もそんなこと聞いてないよ。
そう言いたかったが私はその言葉が喉につっかかり言えなかった。いや、言わなかった。
だっていまのこの場の空気は最悪だもの。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!