誅side
ウッキイィィィィィィィィィィい
僕は里美くんと莉犬くんと…………る、瑠雨くんと
屋上で弁当を食べている
外はギラギラに光る太陽、春だからちょうどいいくらいに暖かい
里美『莉犬ほら、あーん』
莉犬『自分で食べるもん/////!』
里美『いいじゃんいいじゃん』
莉犬『良くないの!』
里美『ほら……あーん』
莉犬『だから自分で食べ……』
里美『落ちちゃうから早く!』
莉犬『うぅ……分かったよ……あ、あーん/////』
パクっ
里美『よく出来ましたーナデナデ』
莉犬『だから子供扱いすんな/////!』
カップルみたい…………
僕が里美くんと莉犬くんを見ていると……
瑠雨『誅先輩、僕達もやります?』
と、言ってきた
は、はぁ!?
誅『はぁ!な、何言ってるの/////!』
瑠雨『冗談ですよ、あれぇ?なんで顔赤いんですか?』
(*Ծ﹏Ծ)ぐぬぬ…
ん?…………確かに僕の顔は赤い……なんでだ?
誅『意地悪(*`н´*)』
意地悪すぎる僕、先輩なのに……(*`н´*)
瑠雨『これで先輩だなんて詐欺ですよ……』
誅『詐欺……?』
瑠雨『高2で先輩なのに可愛すぎます、』
か、可愛い!?
誅『な、何言ってんの…………は、早く弁当食べるよ!』
瑠雨『本当の事なんですけどね』
本当に何なの……!
ムカつく
なのに……
なんで俺胸が苦しいんだ?
胸の鼓動のリズムが早くなってる…………なんで?
『瑠雨くん、僕おかしいんだ……』
瑠雨『どうかしましたか?』
僕……僕……
『瑠雨くんの声を聞いたり顔を見るだけで胸が苦しいんだ……』
瑠雨『……え』
瑠雨くんの声を聞くと落ち着く
それと同時に
胸が苦しくなる
『僕病気なのか…な?』
瑠雨『……ふふっ( *´꒳`*)』
……え?
『なんで笑うの!僕、真剣なんだけど……』
瑠雨『病気じゃありません』
え………………!
『本当に!ホントの本当?』
瑠雨『はい……心が成長したら分かります』
良かった……
誅『なんで分かるの?』
瑠雨『僕も同じようなことが「今」おきているからです』
『そうなんだ……調べてみようかな……』
瑠雨『調べた方が僕的に嬉しいですけど、調べなくてもしばらくすれば分かりますよ』
『そっか、物知りだね瑠雨くん』
瑠雨くんは僕に比べて大人みたい
僕は確かに子供っぽい……
瑠雨『………い……の病気なんですけどね((ボソッ』
ん?
『今なんか言った?』
瑠雨『いえ、何も(*^^*)』
瑠雨くんは優しい笑顔でそういった
『恋の病気なんですけどね』
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。