第21話

17話
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2019/12/12 08:43
莉犬side








里美くんの家で泊まらせてもらうことになった俺。


楽しいことが待っている。




と、そう思っていた俺。







恐怖は、突然おとずれた



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里美『ふんふーん♪ふふんふふーん♪』


里美くんは、今、皿洗いをしながら鼻歌を歌っている。


俺は、少し離れたテレビの近くで、テレビを見ている。



『手伝った方がいいよね((ボソッ…』

俺はここに泊まらせてもらうんだからね?



俺は里美くんの所に走って行った


里美『……おっ!どうした莉犬?』


里美くんが振り向く

『お、俺も手伝う!』


里美『いいよ。もうすぐ終わるから』

『でも…………』

俺は下を向いた

それを見たのか里美くんは、


里美『じゃあ、机の上拭いてくれる?』

と言った


『うん!』


俺は近くにある、タオルで拭こうとした瞬間。




俺の携帯が鳴る





『……あ……』

せっかく手伝おうと思っていたのに

里美『でればいいよ、後で拭けばいいんだし……ね?』

そう、優しく言った里美くん。


『……うん』

返事をして、

携帯を開いた




あれ?誰からだろう?





そこには見たことの無い電話番号があった


『…………はい』


少し不気味に思いつつ、電話にでた。


「…………………………。」


『あの……もしもし?』


あれ?喋らない?



『あの……!』

俺は聞こえてないのかと思い、大きな声で言った


里美『ビクッ……!』

大きな声で里美くんが驚く


『あ、ごめん……』

そう言って、電話に意識を戻す



















「ねぇ、好きだよ?」












そう、一言聞こえた。







『ひっ……………!』


俺はその声を聞き、携帯を落とした


その時、携帯は切られた












『な、なんなの…………』



俺はその場にしゃがみこんだ

怖くて、身体全体が震えだす



里美『……莉犬!』



里美くんが気づいて、俺に駆け寄った


俺は少し安心して、里美くんに抱きついた



『里美くん………………怖いよ…………』


震えた声でそう訴えた



里美『莉犬………………何があったんだ?』


里美くんの声に安心した俺は抱きつく力を強めた。




『た、助けて……グス…………里美くん……』


俺は、恐怖と、里美くんの優しさで涙がでてきた。





里美『……………………』


里美くんは黙って俺の頭を撫でた。


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mano
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