第63話

47話
4,020
2020/02/01 15:08
誅side




『瑠雨くん……このままでいいのかな』


廊下で話す僕たち。

今日の昼頃に莉犬くんは、行ってしまう。


今日の学校にも来ていない。


里美くんは、教室で顔を伏せている。


寝ているのか、、

泣いているのかも分からない。


瑠雨『……莉犬も里美くんも……一体どうしたら……』


大事な友達が行ってしまう事に泣いたのか瑠雨くんも、悲しそうな表情。


付き合ってすぐに別れてしまった2人。

たった一瞬の幸せな2人。


親友の里美くんが嬉しそうで僕まで嬉しかった、

大事な親友が、好きな子と結ばれて


瑠雨くんも同じ気持ちだったと思う。



それなのに……


これでいいはずがないのに

僕には出来ることが分からない。


それで、正解なのかどうか


1つの言動で人生が大きく変わることだってある。


僕が動けばそれは、幸せになるのか、不幸となるのか



怖くて仕方がない。




『僕は、瑠雨くんが遠くに行ってもずっと好きでいる……』

瑠雨『……僕もです…』


『もし、僕が引っ越したら、瑠雨くんは、どうするの?』



瑠雨『僕は……』


『僕は……?』




瑠雨『ずっと、永遠に好きでいます。』


『……っ……/////』



瑠雨『ころちゃん……』

『……?』


瑠雨『ころちゃんは、ありのままの気持ちを全て里美くんにぶつけてください。』


『ありのままの……気持ち……』



瑠雨『どう生きてほしいのか……里美くんの本当の気持ちを自分から莉犬に、

伝えさせてください。


その後は、2人の世界です。』



『……説得してみる……』


瑠雨『僕も行きます……』





ガラガラ



ドアを開けた僕は里美くんの席に行く。



『里美くん……』


里美『…………。』



起きているのに返事もしない里美くん。




『莉犬くんの所に行きなよ……』

里美『……必要ない……』


『今日でさよならなんだよ……?』



俺がそう言うと、顔を上げて俺を鋭い目で見る。


里美『……何が言いたいんだよ……』



『好きなら…………欲しいなら、欲しいっていいなよ』


里美『もう、手に届かないんだよ……』



諦めるように言う里美くん。





『……っ……!!……そんなに簡単に諦めるほど、愛情が足りてないんじゃないの?』


里美『……誅、言っていいことと、悪いことがあるよ……』



里美くんは、立ち上がり、少し怒りながら言う。



『……里美くんの好きって言うのは、軽い気持ちなんじゃないの?

だから、莉犬くんを止めない。


僕の言うこと間違ってる?』



里美『誅……いいかげにしろよ……』



『好きなら、好きって言えよ…………!!!!!!なんで離れるの?

いつも莉犬くんがそばにいて欲しいって思っているくせに、


なんで、こんな時だけ、行動しないの……?


今が、その時なんじゃないの!?』



里美『…………っ……!』



里美くんは、拳を握りしめて上げた。



僕は咄嗟に目を瞑る。







瑠雨『……里美くん』



すぐ前で聞こえる大好きな声。

でも、いつもとは違うトーンの低い声。




瑠雨『……いくら里美くんでも許せませんよ』


よく見ると、瑠雨くんは、里美くんの拳を右手で止めていた。



里美『………………。』



里美くんは、拳を下ろした。









『ごめん…里美くん……言いすぎた……』


里美くんに、気持ちが伝わらず、カッとなって口から次々と出てしまった僕。

僕、失敗しちゃったのかな……?



里美『俺の方こそ……ごめんな』

『……うん。』


里美くんは、下を見て黙って突っ立っていた。






里美『……ありがとう』


『……え?』




里美『誅のおかげで目がさめた……』



笑顔を僕に向ける里美くん。


『じ、じゃあ……』


里美『行ってくる……』



瑠雨『本当……ですか?』


里美『2人とも……ありがとな』




そう言って、チャイムがなる中、教室を出てった里美くん。


2人のタイムリミットは、もう始まっていた。






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2話連続投稿だよ……!?


(やばい、スランプ状態……)
mano
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