瑠雨side
はぁ、入学式、校長先生の話長いから疲れました。
莉犬『瑠雨くん帰らないの?』
『僕はちょっと図書室行ってきます』
莉犬『場所分かるの?』
『はい、この高校本が多いと聞いてこの高校を選んだんです。
その時に知りました。』
莉犬『本好きなんだ……』
『はいとっても大好きです!』
莉犬『じゃ、また明日ね!』
「はい、さようなら!」
さ、図書室行きますか……
確かここのはず、
ガラガラガラガラ
『うわぁ!凄い本の数、全部読み切ってみたくなりますね…』
『てか、勝手に入ったら怒られちゃいますね……
でも、読みたい……ちょっとだけ読んでみますか……』
先生『…………ろ……まてぇ!』
先生の声?
?『はぁ……はぁ……』
タッタッタッタッタッタッ
やばい、こっちに来る!
ガラガラガラ
?『…………!』
瑠雨『…………あ』
その人はとても綺麗な水色の髪で、
とても美しい瞳をした少年だった。
?『ちょっと隠れさして!』
瑠雨『え?』
?『いいから、』
タッタッタッタッタッ
先生が来る……
ガラガラガラガラ
先生『そこの君、ここに青田 誅…………水色の髪の奴が来なかったか?』
水色ってこの人の事?
チラッ
?『( இ﹏இ )』
うっ……
瑠雨『……来てません』
先生『そうか……どこいったんだ……あいつ』
タッタッタッタッタッタッ
瑠雨『行きましたよ』
?『良かったぁ』
この制服………上級生?
瑠雨『……ん?先輩?……にしてはちっちゃいですね』
あ…………
?『なんだと!』
瑠雨『すみません……』
つい癖が…………
?『まあ、いいや助けてもらったし…………僕、青田 誅…君は?』
青田……誅…………
瑠雨『天黄 瑠雨です。』
誅『新入生か…………よろしくな(*^^*)』
とっても美しい顔をしている…………
瑠雨『はい』
瑠雨『…………そういえばなんで追いかけられてたんですか?』
誅『入学式中、屋上でサボってたからね』
サボったって…………
瑠雨『問題児?』
誅『そうかもね』
なんだろう……とても胸が苦しい………………
なんなんだこの気持ち……
これが恋なのか
誅『じゃ僕行くね』
瑠雨『あ、待って下さい』
誅『ん?』
瑠雨『寝癖……着いてましたよ?ナデナデ』
誅『あ、ありがとう/////』
…………可愛いですね。
一目惚れってやつ?
瑠雨『先輩、僕と付き合ってくれませんか?』
誅『…………は?』
瑠雨『だから付き合って下さいって』
誅『僕……男だよ?』
瑠雨『はい、知ってます』
会って突然告られてそうなるのも当たり前か……
瑠雨『返事はいつでもいいんで(*^^*)』
誅『え、』
瑠雨『では、失礼しました』
ガラガラガラガラ
誅先輩……可愛いですね……
初めてこんなに本気で好きになったかもですね
一目惚れって本当にあるんだな……
君を手に入れてみせる
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。