誅side
店に入った僕達
シンプルな内装の店は
とても静かで、二人で落ち着ける空間
窓側の光が窓から差し込み明るい席に僕達は座る
僕は、おなかが空いていたので、直ぐにメニューをとり
まるで、子供のようにキラキラさせた目でメニューを一通り見る
『僕、このパーケーキ食べたい!!』
食べたいものを指さし、溜雨くんの方にキラキラさせた目を向ける
すると、
溜雨『いいですよ(あぁ……可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い)』
と、優しい顔で言う
『溜雨くんは、どうするの?』
溜雨くんは、少し考えこみ、僕の顔を見て言う
溜雨『ころちゃんと、一緒にしますよ』
『でもなぁ……僕ね、こっちも食べたいんだよねぇ……』
溜雨『じゃあ、僕がこっち頼むので、半分にして食べましょう?』
『いいの!?』
溜雨『はい!』
優しいな……
腹黒い君だけど、僕のことを大事にしてくれる。
そんな君に惚れたのかもしれない
店の人『……どうぞ』
店の人が、パンケーキを机に持ってきた
『……美味しそう(*ˊᗜˋ)!』
溜雨『そうですね!(パンケーキも美味しそうだけど、ころちゃんも、美味しそう……)』
『いただきます……!』
そう言って、フォークとナイフを取り出す僕
『はい、溜雨くんも!』
溜雨『ありがとうございます』
『じゃあ……はい、あーん!』
溜雨『………あ、あーん?』
『へっ………………あっ…/////』
気づいた時にはもう遅かった
完全に無意識だった僕
顔が赤くなってのが分かる
『これは……違くてっ…あの……/////』
溜雨『ふふっ……嬉しいです!』
『本当に……/////?』
溜雨『ほら、あーん……』
口を開けて僕の方に向ける
『……恥ずかしいよぉ…/////』
溜雨『早くしないと、落ちちゃいますよ……?(何この可愛い子……)』
『……あ、あーん……/////』
溜雨『あーん♪』
満足そうな顔をして、口を動かす溜雨くん
『じ、じゃあ僕にも、あーんして/////?』
僕が恥ずかしいんだから、溜雨くんも恥ずかしいに決まってる……(仕返し)
出来るわけ……
溜雨『はい、あーんっ♡』
ドSな顔で僕の方に差し出す溜雨くん
微笑んでいる溜雨くんは、早くと言いたげな顔
『……あーん/////』
つ、強い……
溜雨『美味しいですか?』
『うん……/////』
溜雨『じゃあ、これは……?』
『ん?』
溜雨くんは、口にパンケーキを含み
『んぅ……!?』
強引にキスをした
そうして、僕の口にパンケーキを移動させ
口の中をかきまわす
『んぅ……////』
口から漏れる声
幸い、周りに人はいなく、見られなかった
『ゴクリ…』
飲み込んだ僕
それを確認した溜雨くんは、
溜雨『ふぅ……』
唇を離した
『な、にゃにしてんの……/////!?』
滑舌が悪くなった僕
頬も赤く、唾液が少し垂れた僕
溜雨『こっちは……美味しかったですか?』
微笑みながら聞く溜雨くん
僕は、袖で口を拭き
『甘すぎんだよ……バーカっ/////』
と、言った
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ありがとうございます!
これからも、よろしくお願いします。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。