僕はあの日、確かに筆記魔法の練習をしていた。
異様に距離の近かったあの男の子。
あの子なら、何か知っているかも知れない。
あれから1日、結果は見付からなかった。
思い出して、特徴を。
ローブは確か白かった。レアン寮だ。
声は低かったから多分……男の子…だよね。
僕の真後ろで教えてくれたから顔は見てないや。
頭を抱え込み『うぅ』と唸る。
頭がパンクし、腕を広げてしまった……
その腕が男の子に当たり、持ってたものがばらまかれる。
ヘラッと笑う男の子に、何かを思いだした。
よく分からなかったけど本能が『逃がすな』と言ってる。
ランス君、ありがとう…
僕はマッシュ君を信じる。
涙が出そうになる。
今泣くのはダサいから、必死にたえる。
倒せば良い、夢の中だからきっと現実に支障はないはず。
でも、何故だろう…ここで倒したら、それこそ…















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!