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第170話

🎻82話🎻【9】
242
2025/12/16 08:00 更新
僕はあの日、確かに筆記魔法の練習をしていた。
異様に距離の近かったあの男の子。
あの子なら、何か知っているかも知れない。
(なまえ)
あなた
探すか……




あれから1日、結果は見付からなかった。
思い出して、特徴を。
ローブは確か白かった。レアン寮だ。
声は低かったから多分……男の子…だよね。
僕の真後ろで教えてくれたから顔は見てないや。
(なまえ)
あなた
それしか分かんない……
頭を抱え込み『うぅ』と唸る。
(なまえ)
あなた
もう分かんない!
リアム
リアム
うわっ
頭がパンクし、腕を広げてしまった……
その腕が男の子に当たり、持ってたものがばらまかれる。
(なまえ)
あなた
ご、ごめんなさい!
リアム
リアム
大丈夫。
気にしないで。
ヘラッと笑う男の子に、何かを思いだした。
(なまえ)
あなた
………あの時の、魔法を教えてくれた子…?
リアム
リアム
え?
(なまえ)
あなた
ねぇ、君だよね。
魔法、解いてよ。
よく分からなかったけど本能が『逃がすな』と言ってる。
リアム
リアム
アハハッ,バレちゃったか。
で?どうするの?
(なまえ)
あなた
どうするの、って、魔法解いてよ…!
リアム
リアム
君1人じゃ無理だよ。俺でもね。
(なまえ)
あなた
何で…?
リアム
リアム
この夢の世界の俺と、
現実にいる本物の俺を、
同時に倒さなきゃ…
リアム
リアム
一生君は夢の中さ。
次第に大事なマッシュ君も
忘れていくよ。
ランス君、ありがとう…



(なまえ)
あなた
そんなの、僕が許さない。



僕はマッシュ君を信じる。
リアム
リアム
…そんなに、マッシュ君のことが好きなの?
(なまえ)
あなた
あ、当たり前だよ!僕は…
早く、マッシュ君に会いたいのに…
涙が出そうになる。
今泣くのはダサいから、必死にたえる。
リアム
リアム
…綺麗だね、君の涙。
良いなぁ、僕が先に君を見付けたら…
リアム
リアム
君は僕のことを好きになってくれたのかな。
(なまえ)
あなた
え…?
リアム
リアム
ふふっ、何でもないよ。
もう少し、僕と夢の中にいてくれる?
リアム
リアム
それとも、今ここで僕を倒しちゃう?
(なまえ)
あなた
…あ……
倒せば良い、夢の中だからきっと現実に支障はないはず。
でも、何故だろう…ここで倒したら、それこそ…
(なまえ)
あなた
君…嘘ついてる、よね…?
リアム
リアム
……やっぱり凄いなぁ…あなたの下の名前ちゃんは。

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