またやってる....
放課後に友達と遊びの計画やらなんやら……
そんなことする暇があったらもっと私に構ってよなんて柄にもないことを思うようになったのもチェウォンと付き合ってからだった。
嫉妬なんてめんどくさくて私には無縁のものだろうと思っていたのにその感情をいとも簡単に知ってしまった。
それもこれも全部チェウォンのせいだ。
遡ること1年前。
私の一目惚れそして猛アタックで付き合うことになった私達。
だからこそ私だけがチェウォンのことを好きな気がして心配になる。
付き合いたてはそっちもデレデレだったくせに今では冷たくあしらわれてしまう。
どうにかチェウォンを振り向かせたくて、後ろから腕を回して少し強引に引き寄せる。
流石のチェウォンも話すことをやめ、ほんのり顔を赤く染める。
私たちがそういう関係性にあることを知らないチェウォンの友達はびっくりして少し戸惑っている。
抱き寄せたチェウォンの肩に顎を置き、いいよねと耳元で囁くと、しょうがないなぁなんて生意気口聞かれた。
それでもガサツに教科書をカバンに詰め込んで早く行こなんて私を引っ張ってくるもんだからそんなことどうでも良くなる。
久しぶりに一緒に帰路につく。
影が二つ並んでいるこの光景が久しぶりすぎて顔が自然と綻ぶ。
本気で焦ってる姿を見ると冷めちゃったわけではなさそうでホッと胸を撫で下ろす。
小さくなる語尾に何か事情があるんだなと察する。
何秒かの沈黙を経て、ようやくチェウォンは口を開く。
堰を切ったように喋り出したチェウォン。
なんとも可愛らしい理由にもう責める気すら失せてしまった。
その言葉にふわっと頬を染めるチェウォンを見て、倦怠期かな?なんて思ってた過去の自分をバカだなと思う。
それから妙に小っ恥ずかしくて沈黙が続いて気付けばチェウォンの家に着いていた。
帰りたくなくてまだ一緒にいたくて、
首の後ろに手添えて引き寄せると彼女は自然と目を瞑る。
期待に応えるようにキスをして、熱くなった瞳でチェウォンを見つめる。
もう一つキスを落として、私たちはチェウォンの家に足を踏み入れた。
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初めての短編夢小説どうですか?
夢小説を書くのは結構苦手なのでリクエストいただけるとありがたいです。
ちなみにこれの続きの裏も出ます。
詳しくリクエストを書いていただけると幸いです。
夢主がイケメン、場所は学校、会社、宿舎などなど
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。