中島side
なんで。かな。
分からない。
菊池はいつも通り帰る準備をしている。
でも俺は
『 話がある』
俺はわざと。
暗く真剣に
『これからのことも含めて 』
という。こいつは優しい。優しすぎるから
来てくれる。
いらっしゃい。俺の…。
菊池「中島。話って」
菊池の声…落ち着くな。
俺は黙って菊池の前に立った。
菊池「え?なに、」
ちょっと焦ってる?珍しい、
『 黙って。』
菊池「なんなの?」
あーあ。もう無理
『黙れって言ったじゃん。 』
菊池「なんなの?は?」
あ、怒った。
でも
ありがとう。
俺はその顔がたまらなくすきだ。
チュ
ドンッ
菊池「…は?おい。」
ふふ。困ってる?というか
めっちゃ怒ってんな。
嬉しいな。
『 怒った?』
菊池「キモ。意味わかんねぇし」
ご機嫌斜めだな(笑)
俺のせいだけど
なんだよ。予想どうり
『俺とのキスは好みじゃなかった? 』
菊池「は?」
まぁそうなるよね(笑)
だって。菊池。でもそれでも
俺はお前の
心を壊したい。
あ、もちろん物理的じゃないよ✧︎
めちゃくちゃなお前を見たい。
菊池「帰るわ。」
ドンッ
菊池「は?」
ドア?
『あ、出られない?そっかふふ。 』
菊池「おい。」
『あーごめんね。鍵かけちゃってる♡ 』
ボニータは寝室で寝たし
俺は。
菊池「朝。明日早いんだけど」
『知ってるよ 』
菊池「帰してくんない?」
『なんで?(笑) 』
菊池「いや。話通じてる??」
『 うん!何言ってるの?』
菊池「意味わかんないし。なんなの?
さっきから」
『 うーん。わかんない』
菊池「なんで。お前笑いながら泣いてんの」
ふふ。
『あははははは 』
菊池「怖いんですけど。」
『 ねぇ風磨!』
菊池「はい?」(なんで名前…)
『俺ね!もうすぐ!消えるんだ!! 』
菊池「は?」
『菊池にだけ言っとくね。そんだけ 』
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。