抱きしめていた手をそっと離して
次に涼介くんの口から出てきた言葉に驚いた
!!!!!
あたしの聞き間違い?
今...好きって...言った?
涼介くんがあたしのことを好きだなんて..///
何がなんだかわからなくてパニック状態
あたしの顎に手を添えて
上に傾ける
少しずつ近づいてくる涼介くんの顔
/////////
こんなに涼介くんを
近くで見るのは初めてで...
恥ずかしさのあまりぎゅっと目を閉じた
その瞬間____
あたしの唇に 涼介くんの唇が重なった
思わず目を開けてしまって...
涼介くんとキスしてることに気づいた
ほ..本当に涼介くんは
あたしのことが好きなの?///
ゆっくり唇が離れると
涼介くんは慌てた顔して頬に触れてきた
あ...あたし..泣いてたんだ..?
でもこの涙は 嫌だったからじゃない...
慌てて 首を左右に振った
そう言いながら涙を拭ってくれる
涙の理由...
涼介くんの気持ちが嬉しかったから?
どう伝えていいのかわからなくて
戸惑っていると
少し呆れ顔の涼介くんは
再びあたしを抱きしめた
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。