急いで屋上へ行くと
涼介くんがこの前の場所で空を見上げてた
あたしは 声を掛けずに静かに
涼介くんの横に立った
今日も星が綺麗に見えるね✨
あ.....あなた
あたし、夏の夜空凄く好き✨
あのさ...あなた....
今日は流れ星見えないかなぁ...?
涼介くんの隣にいるだけで
心臓がバクバクしてる//
何を言われるのか...怖くて..
涼介くんを直視できない..
あなた...?
さっきより少し大きな声で呼ばれて
あたしの身体がビクッと強張った
ゆっくり涼介くんに視線を移すと
いつになく真剣な瞳であたしを見ていた
裕翔くんと、ちゃんと話できた?
え..?...あ、...うん!
涼介くんを振り切って
裕翔を追いかけて行ったことを思い出す
さっきは...ごめんなさいっ💦
あなたが謝ることないよ
誤解させるようなことしちゃったの俺だし
そういえば 涼介くんは
裕翔に電話を掛けて何を話したんだろう..?
だけど そのことを中々切り出せなくて
何も言えなくなってしまう..
裕翔くんからさ、何か聞いた?
え....?
裕翔から聞いたのは...
あたしは悪くないってことだけだ
そのあと何か言いかけたけど
教えてくれなかった
ううん、聞いてないよ?
ほんとに?なにも聞いてない?
..う、うん..。涼介くんは
裕翔に何を伝えたの、?....
あ...聞いちゃった..
それは..
息を飲んで 涼介くんの返答を待つ
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!