第33話

38話
2,934
2020/09/12 13:45
次の日の朝
藍沢、緋山、冴島は何も話さず無言で椅子に座っていた。
藤川
藤川
おはよー!
緋山
緋山
朝からホントうるさい
藤川
藤川
あ、ごめん
白石
白石
おはよう。当直お疲れ様
冴島
冴島
おはようございます
藤川
藤川
みんな暗くないか?どーしたんだよー!
藍沢
藍沢
見ておけ。
藍沢は一枚の紙を渡した。










延命治療を行うことに拒否することを意味するもの。



そう。DNRオーダー。
白石
白石
え…………
藤川
藤川
なんだよこれ。サインさせちゃったのかよ!?
緋山
緋山
藤川うるさい…
白石
白石
これがあなたちゃんの望み?
藍沢
藍沢
あぁ。
藍沢
藍沢
最後にもう一つ願いがあるみたいだがな。
白石
白石
そっか……
冴島
冴島
………
この会話に冴島が入ることはなかった。











あなたちゃんの最後の願いを知っているからこそ、黙っていたのかもしれない。。。















この日はヘリ要請5件。受け入れ6件と意外とハードない一日だった。






医局
緋山
緋山
ハァーお疲れ
医局に藍沢、白石、緋山、藤川が揃っている。
白石
白石
お疲れ様
藤川
藤川
今日ハードだったな。
緋山
緋山
ホントそうだよね。
白石
白石
まぁまぁ
緋山
緋山
あ、ねぇ、そう言えばあなたちゃん変わりないの?
白石
白石
今の所は何も聞いてないよ?
緋山
緋山
そっか。ならいいの。











































そんな会話の中、血の気が引く言葉が…………











冴島
冴島
失礼します!あなたちゃんが……………

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