突然だった
口喧嘩をした後、秋季に押し倒された。
ハロウィンの日、街は賑わい楽しげな雰囲気。
アイツと出会ってからだ、あきの様子がおかしくなったのは。
なぁ……なんで
俺なんか好きになったんだ…?
教えてくれよ、秋季__
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–昼–
今日はハロウィンということで、お菓子を配ったり、ちょっとした仮装をしたりした。
俺は秋季と料理サークルに入ってるから、そのサークル内でのハロウィンパーティー。
文化祭の後、秋季が言った言葉は的中した。
『も〜!!なきっと可愛いすぎでしょ〜っ!ポリスコスプレ似合いすぎ…』
同じサークルの女子が言う。
『いるよ!沢山っ!!!!はぁぁぁ〜、イケメン。写真撮っていい?』
文化祭に続き、またコスプレ服を着させられたのだ。
けれど今回の服装はポリスだからまぁ許すとしよう。
秋季も仮装をさせられていて、秋季はキョンシーの格好をしていた。
俺より身長が高く、手足が長い秋季には凄く似合っている。
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–夕方–
『じゃあね、かっこいい写真ありがとう!毎日眺める〜っ』
仮装をしながらの些細なパーティーは、楽しかった。
雛と天毱も仮装をしていて、雛は可愛らしい妖精の仮装を、天毱は白い服に羽をつけた天使の仮装をしていた。
女子は俺達の写真取りに夢中で、ポーズを取るたびに喜ばれた。女子の気持ちがいまいちわからねぇ。
▽▽
人気のない道を歩きながら秋季がイラズラっぽく笑う。
ドンッ
壁に追いやられる。
チュッ
キスをされた。
突然のことで焦ってしまう。
ドッドッドッと心臓の音がうるさい。
なんで俺なんだ?男だぞ?
雛が楓馬と付き合っていたりと、同性の愛については理解している。だが、秋季は女が好きだったんじゃねぇのか?
『あ?……はっ、やっぱりなきっとじゃねぇか』
『久しぶりだなぁ…高校ぶりか?…いい子ちゃんしてるって噂本当だったんだな』
高校の時、喧嘩の中心にいた奴が話しかけてきた。相手は相変わらずの容姿で、今の俺には敵わないことがすぐにわかった。
『何って、今までやられた分やり返そうと思って後付けたんだよ』
『おいおい、逃げんのか?弱くなったな、なきっと?』
『お前顔赤ぇな。隣の奴にキスされたからかぁ?さっきキスしてたの見てたんだよ』
『はっ、図星だな……そういえば、高校の時も男に襲われそうになったことあったなぁ?あん時は殴って逃げたけど』
『あれぇ?もしかして隣の人知らないの?なきっと昔レイプされそうになったことあんだよ』
『っ、おい』
相手の話を無視して、俺の手を掴み走って家へ向かう。
まずい、昔のことがバレてしまった。
俺が…
一度だけ男に襲われそうになった時のことが。
ハロウィンですね!!わいは悪戯される前にお友達にお菓子貢いできました。
皆さんは楽しいハロウィンを過ごせましたか?
次回から本格的にあきはるが動き出します。
数ヶ月かけてやっとです!!やっとエロ書きます((
ここまで長かった〜!!
次回は高校の時、春兎に何があったかも分かりますよ。ハロウィンは過ぎますが、次回もハロウィンの日の話として見てくださると嬉しいです。
いいね、お気に入り登録ありがとうございます。コメントも嬉しいです。
では次回も会いましょう、次回はばりばりえちえちです。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。