第6話

あの日と今は違うんだ。🔞
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2019/11/30 14:55


バタンッ!!


大きな音をたてて閉めたドアの音が響く。


連れてこられたのは秋季の家。





春兎
っ…あき…
秋季
…なんで…言わなかった…?
春兎
は…?
秋季
っ!なんで襲われそうになったことあんの言わなかったんだって聞きてんだよ!!
春兎
っ言えるわけねぇだろ!!
春兎
大体高校生になってからお前と会う機会なかったし、お前には関係ねぇ!!
秋季
関係…ない…?
春兎
っ!?


腕を引っ張られ、そのままベットに押し倒される。


秋季
関係あんだよこっちは…
春兎
っ…
こいつ…力が強い。
今の俺が足掻いたって逃げることは無理だ。
春兎
…なんで俺なんだよ
春兎
悪さしかしてなかった俺なんか…しかも男だぞ?
春兎
喧嘩してばっかだったから身体だって傷だらけだ
秋季
っ…違う…











ギュッ












優しくハグされる。

秋季
俺は…お前の見た目や過去なんて気にしてねぇよ
秋季
お前の…"優しさ"に惚れたんだ
春兎
優しさ…?
秋季
お前喧嘩ばっかしてたけどさ、おばあさんの家行った次の日は喧嘩しなかったり、人と絡まないようにしてただろ?
春兎
秋季
お前の母さんはさ、そういう所見ずに色々言ってたんだと思うけどよ、俺は見てたから
秋季
その姿を見てはるのこと好きになった
春兎
…ばぁちゃんとじぃちゃんだけが俺のことわかってくれてたからな…
秋季
ほら、そういう所。優しいじゃん
春兎
〜っ…もうこの話やめろ…
秋季
だめ










顔を横にして目を逸らした俺の顔に手を添える。











秋季
今は俺だけ見ろよ
春兎
〜っ!?…やめ…ろ
春兎
なんか…だめだっ…凄く身体が熱くなる…っ
秋季
っ!…そんなん言われたらさぁっ…!
春兎
んっ…っふ…ぅ…っぅ
抱き寄せられてキスをされる。
秋季
っ…ごめん
春兎
はっ…
なんだよこれ…あきにキスされただけでもっと身体が熱くなってドキドキする…。













あぁ、これが












恋なのか…?
秋季
っはる…?
春兎
もしかしたら…もうずっと前から
春兎
…俺もあきのこと好きだったのかも知れねぇ……って思ってた…
秋季
っ!!
春兎
〜っ……なんか喋れあほ…
秋季
いや…嬉し…くて
目を輝かせて俺を見てくる。
そんなに俺のこと好きだったのかよ。
春兎
…俺は面倒くせぇぞ?
秋季
知ってる
春兎
家事や料理もちゃんと分担しろ
秋季
あぁ
春兎
掃除もだぞ
秋季
分かってる
春兎
……俺を…









握られていた手を握り返す。








春兎
幸せにしろ
秋季
っ…幸せにするに決まってるだろ
春兎
なら…いい
すげぇ恥ずかしい…けど、楓馬と雛の気持ちもわかった気がする…。
秋季
…やっと恋人同士
春兎
〜っ
秋季
…なぁ
秋季
次は"恋人"としてあの日のことちゃんと聞きたい
春兎
っはぁ…分かった











幸せなムードに過去話を入れると悲しいので次回過去書きます!!過去書くって言って嘘つきました、次回待っててください…!!
こちらも長かったですがなんとかお付き合いまでいけました…!!
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