大きく息を吸い込んだ私は、なけなしの勇気を振り絞って伝えた。
ふとブロリーの顔を見る。彼はまるで俗に言う“捨てられた子犬”のような顔をして、寂しげな雰囲気を醸し出しながら私をじっと見ていた。
な、何よ…!そんな可愛い手段使う一面があったなんて…でも私はそんなものに騙されたりはしないんだから…!!
まあでも振るだけ振るのも申し訳ないし…別にブロリーのこと今の時点ではそんな嫌いでもないし…?ちょっとした慰め程度に……
この時ブロリーは絶句していた。あなたは完全に無自覚だったが、「考えるかも」と言いながら彼女は妖しくうっすらとした笑みを浮かべたのである。ブロリーには刺激が強過ぎたらしい。
ブロリーは顔を赤らめながらもしっかりと頷いて返事をした。あんま恋とかしたことのない私でもその決意を察せるほどには、目が真っ直ぐとしていて凛々しかった。
こうしてブロリーは私を落とすことを決意したと同時に、この地球で私達と一緒に暮らすことになった。うーん、変な予感しかしない…()
取り敢えず都の方まで飛んで行くことにした。私はまだ気が回復していなかったのだが、ブロリーが姫抱きして運んでくれている。早速ちょっと良いとこ見せてきてるわねこの人…。
ビーデルちゃんと「ブロリーをどこで住まわせるか」と言う話をしていたのだが、ビーデルちゃん曰く「うちはちょっと…。」とのことだった。まあ仕方ないよね…。
じゃあ私の家に置くしか…と思った時。ツッコミを入れて来たのがこの2人。
あまりにも必死そうに言うトランクスくんを前に折れてしまった私は、仕方がないのでトランクスくんのお家に行くことにした。ブルマさんはちょっと想像つくけど、ベジータさんはどんな反応をされるんだろう…(遠い目)
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。