第5話

ブロリーの地球生活、始まる
450
2023/04/03 04:40
あなた
ブロリーって言ったっけ?簡潔に返事を言わせてもらうけど、良い?
ブロリー
……ああ
大きく息を吸い込んだ私は、なけなしの勇気を振り絞って伝えた。
あなた
先に言ってしまうと、ブロリーの気持ちに応えてあげることはできない
ブロリー
…………。
ビーデル
(あれだけ良い感じだったのに…まあでも当然よね、名前しか知らないような男といきなり付き合うなんてそうそうないわよね…。)
ふとブロリーの顔を見る。彼はまるで俗に言う“捨てられた子犬”のような顔をして、寂しげな雰囲気を醸し出しながら私をじっと見ていた。



な、何よ…!そんな可愛い手段使う一面があったなんて…でも私はそんなものに騙されたりはしないんだから…!!



まあでも振るだけ振るのも申し訳ないし…別にブロリーのこと今の時点ではそんな嫌いでもないし…?ちょっとした慰め程度に……
あなた
でも私ね、あなたの顔なかなかイケてると思うわよ?何歳だか知らないけど、良い顔してるじゃない
悟天
(か、顔!?あなたお姉ちゃんはアイツの顔が好きなのかな…。)
あなた
それに、私のこと助けてくれたってことは…それなりにちゃんとした気持ちはあるらしいから……あなたの出方次第では考える…かも?
ブロリー
!!!
この時ブロリーは絶句していた。あなたは完全に無自覚だったが、「考えるかも」と言いながら彼女は妖しくうっすらとした笑みを浮かべたのである。ブロリーには刺激が強過ぎたらしい。
ブロリー
……分かった
ブロリーは顔を赤らめながらもしっかりと頷いて返事をした。あんま恋とかしたことのない私でもその決意を察せるほどには、目が真っ直ぐとしていて凛々しかった。



こうしてブロリーは私を落とすことを決意したと同時に、この地球で私達と一緒に暮らすことになった。うーん、変な予感しかしない…()



取り敢えず都の方まで飛んで行くことにした。私はまだ気が回復していなかったのだが、ブロリーが姫抱きして運んでくれている。早速ちょっと良いとこ見せてきてるわねこの人…。



ビーデルちゃんと「ブロリーをどこで住まわせるか」と言う話をしていたのだが、ビーデルちゃん曰く「うちはちょっと…。」とのことだった。まあ仕方ないよね…。



じゃあ私の家に置くしか…と思った時。ツッコミを入れて来たのがこの2人。
トランクス
あなた姉ちゃんと2人で住むなんて絶対許さないぞブロリー!あなた姉ちゃんももっと冷静に考えて、本当にソイツを家に置いて良いのか判断した方が良いって!
悟天
そうだそうだー!あなたお姉ちゃんとずっと2人でいられるなんてズルいぞー!!あなたお姉ちゃんは僕達のものだからダメ!
あなた
で、でも悟天くんのお家にもトランクスくんのお家にも置いてあげられないと思うの。私は大丈夫だから安心して…?
トランクス
相談する!ママとパパに相談して来るから一回俺んち来てよ!ね!
あまりにも必死そうに言うトランクスくんを前に折れてしまった私は、仕方がないのでトランクスくんのお家に行くことにした。ブルマさんはちょっと想像つくけど、ベジータさんはどんな反応をされるんだろう…(遠い目)

プリ小説オーディオドラマ