第5話

#3
1,680
2021/02/11 04:30
湊
あなた、私やっぱ帰る
昼休み。
すとぷりのみんなとお昼ご飯を一緒に
食べていると、
急に湊が抜けたいと主張し始めた。
(なまえ)
あなた
え、なんで?
まだ昼休み半分くらいあるよ?
湊
いい。委員会の仕事あるし
(なまえ)
あなた
そっか…
みんなで一緒に食べたかったな、
と少ししゅんと肩をすくめる。
すると湊がそれに気づいたのか、私の頭を撫でた。
湊
明日は一緒に食べるから、ね?
(なまえ)
あなた
!   うん!
そしてなーくんの方に振り返る。
湊
私を差し置いてこの子に話したい事があるならちゃっちゃと話して
湊
そっちの都合がどうであろうと、私、明日からは、待たないから。
(なまえ)
あなた
(なんて言ってるのか聞こえない…)
とても小さな声で、何か喋っている。
なーくんは、少し笑った。
なーくん
なーくん
なんだ、バレてたのか。
気ぃ使ってくれてありがとな
湊
…別にあんたの為じゃないし
湊
じゃああなた、また後で
(なまえ)
あなた
うん…
手を振りながら背を向け、
湊が屋上のドアを閉めたあと、
なーくんが口を開く。
なーくん
なーくん
単刀直入に聞く
なーくん
なーくん
君は…「凛奈」の妹か?
(なまえ)
あなた
! …

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