前の話
一覧へ
次の話

第1話

いい加減 〜小瀧〜
1,723
2021/02/22 09:15



小瀧side




"いい加減好きって気づけよ"



昔、少クラの企画で言ったセリフ



久々に見る機会があって、



よくこんなん言えたよなーってメンバーと話しとった





仕事が終わって、メンバーと飯行って



家に帰ってきた



部屋着に着替えて、ソファーに座った瞬間



インターホンが鳴った



こんな時間に誰やろうと思ってモニターを見ると



そこには見慣れた顔があった




玄関のドアを開けた瞬間




「のん〜!久しぶり〜」




って抱きついてきたあなた




『ちょっ、あなた

何しとるん、』



突然の出来事に動揺しとると



「ん〜?別にー

望元気かなーって思って来た」



ってあたりまえのようにに答えて、



俺の部屋に侵入してく




『えっ、もしかして飲んどるん?』



「まぁ少し?」




あなたは元から酒に強くて、



なかなか顔には出やんから、



酔ってるかどうか分かりにくい




「ふぅー、なんかめっちゃ望の匂いすんな

久しぶりな感じやわ」




そう言いながら



さっきまで俺が座ろうとしたソファーに座る



『なんか飲む?』



「んー、ビールある?」



『あるけど、だいぶ飲んだんやろ

もうやめときや』



「ええの、

ほら、のんも一緒に飲もーや」



そう言われて



『1杯だけな、』



って言った




『最近仕事どうなん?』



「会社入って5年目になって

ある程度のこと任して貰えるようになったし、

充実はしとるかな

望は?」



『俺は、まぁありがたいことに仕事も増えてきとるし

だんだんと前には進んでる気もするけど

もっと上に行きたい、かな』



「そっか、」



『そーいや、ねーちゃんと連絡とっとる?』



「あー、うん

それこそ、この前1時間半ぐらい電話しとったよ」



『長いな』



「まぁ、なかなか会えやんからね」



あなたは俺の5つ上で、ねーちゃんと仲良くて



俺も小さい頃からよく遊んでもらっとった



あなたは大学進学をきっかけに東京に来て



今は東京の企業で働いとる



あなたは、俺の憧れで



俺がずっと片想いしとる相手



あなたはそんなことには気づいてなくて




「望は彼女とか居らんの?」




って平気で聞いてくる



あーこういう時に



"いい加減好きって気づけよ"



とか言うんやろなーって思いながら




『居らんよ』




そう素っ気なく答えた





✂︎- - - - - - - -キリトリ- - - - - - - - - - -


一発目は関西が誇る恋愛マスターが主人公!

これからもこんな感じで、

アイドルの恋を書こうと思います

これを見てキュンキュンして下さる方がいると嬉しいです!

これからもよろしくお願いいたします。

プリ小説オーディオドラマ