あれから少し時間が経った
鬼灯と白澤は相変わらず昔の僕を忘れたまま
また僕の事を好きになっているようだった
白澤は好きだと分かってはいたが鬼灯までもがそうだったとは知らなかった
知った経緯は昔の生徒烏頭.蓬.お香ちゃんに会った為
皆僕の事を覚えており一緒に働けることをとても喜んでくれた
その時に聞いた
三人とも鬼灯が僕の事を忘れてしまっている事を不思議に思っているようだった
三人とも何とか思い出させようとしたらしいが出来なかったと言っていた
新獄卒の特に唐瓜君と茄子ちゃんと仲良くなった
新獄卒以外の地獄の住人とは前にも会った事もあるためみんなが歓迎してくれた
皆とても優しくいい子ばかりでこれからの生活も楽しめそうだ
そして今日は鬼灯と一緒に地獄の視察
その言葉に納得してしまう
白澤は記憶が無くなったせいか僕と出会う前の白澤に戻ったらしい
つまりは毎夜毎夜違う女の人と一夜をすごす毎日に
茄子ちゃんが僕と鬼灯の手を引き歩く
そして三人で桃太郎がいるところに行く
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!