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第12話

落下(ホラー要素あり)
エレン
「じゃあオレは……」
 エレンが立ち上がって、始祖の巨人を凝視する。


 けれどあの巨人は、そんなのも気にせず遠くを眺め黙っている。


 息の音も全く聞こえず、この世界が一瞬止まっているよう。
エレン
(始祖の巨人は門番の役目を果たすために、必死なのかな?)
エレン
【きっとそうに違いない】
 エレンは目を下に向け、大きな亀裂きれつの下にかすかに見える陸をもう一度観望かんぼうする。
 
エレン
「この下のセカイに行ってみることにするよ」
エレン
…………え?今誰が喋ったんだ?
 エレンの声に反応するかのように風が強く吹き付け、彼の茶色い髪はふわふわなびく。


 アニもエレンの隣にいるのだが、なぜかアニの白い髪はピタッと整ったままである。強い風が吹きつけたはずなのに……。
アニ
そう……本当に行くんだね。なら私も
 アニもその場で立ち上がり、エレンに真似て下を眺める。


 腕を組みながら、アニはその裂け目に向かって飛び込む。


 自由落下しながら彼女は下へと落ち、ドボンという鈍い音が聞こえてくる。


 水が跳ね上がる音だろう。
 



 どうやら怪我はなさそうなのだが、周りに敵がいるようでアニはそのまま水の中へもぐっていく。


 そうしなければ敵に殺されると察知したからだ。
 

 おそらくエレンがここで飛び込めば、敵に見つかるだけだ。
エレン
(あ、でも俺はあそこの住人じゃないんだったな)
エレン
(こんな世界なんて初めて来たし、ましてや異世界なのだから何でもありなんだよな)
エレン
(きっと助かるはずだ)
 エレンはアニの真似をして飛び込もうとしたその時。


 身体がふわっと浮き、いつの間にか空を飛んでいる。


 誰かがエレンを助けたようだ。


 その人物を見てみると、それはリヴァイ分隊長だった。


 茶色い髪がなびかせながら、始祖の巨人に立体機動装置のをうなじに食い込ませた。そして、その場所へと運ばれる。
リヴァイ
……ったく、危ねえことしやがって。
また頬を蹴られたいのか?
エレン
「いや、ケられたくはない。アニが下に降りていったから……」
 エレンは亀裂を指差すと、リヴァイは目を見開かせた。
リヴァイ
……そうか……残念だったな。




「エレン」も報われないみたいだ
エレン
……報われない?俺が?
リヴァイ
いや……なんでもない。
俺の勘違いかもしれないから、今のは忘れてくれ
 リヴァイは意味深いことを言った後、立体機動装置の刃を外した。


 始祖の巨人からエレンを連れて降りると、地面に立っていた2人の調査兵に指示を出す。
リヴァイ
おい、お前ら。
対巨人用の武器を用意しろ。
リヴァイ
万が一、巨人どもがこちらに来たら大変だからな。
リヴァイ
俺らは亀裂の下に行き、敵どもを倒しにいく。俺らの力を思い知らせるために……
 リヴァイは強い口調で、投げかけた。


 鋭い眼光を見せつけ、これが彼の本気の顔であることをエレンは理解できた。


 それだけこの戦いは辛いようだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
 エレンはリヴァイと飛び込もうとすると、誰かの声が微かに聞こえてくる。それは霧によく似た薄くてかすれた声である。
謎の声
カルロス……貴方はこのまま行ってしまうの? これが運命を変える第一歩だというのにね
 その言葉に反応を示すかのように、リヴァイはピクリと肩を動かす。


 それを見ていたエレンは、不思議そうに耳を澄ます。すると、リヴァイの心の声がしっかりとエレンの耳に入ってきた。
リヴァイ
(……別にいいさ。そんなもんは気にしてないから)
リヴァイ
(ところでお前は何者だ?なぜ俺の本当の名を知っている?)
リヴァイ
(……もしかしてお前……エレンのからだが気に入ったのか?)
リヴァイ
(今すぐ出てけよ。
エレンが死ぬだろうが)
リヴァイ
なあ、そうだろ……ルーバ
ルーバ
死ぬ?どうしてそう思うの?
ルーバ
人間にとっては有害かもしれないけど、私がいなければ巨人が死んだ後なんて消えないんだから
リヴァイ
……ごちゃごちゃうるせえよ。
もう話しかけてこないでくれないか?
ルーバ
わかった……
 その返事を聞いた後、リヴァイはエレンと共に亀裂の下に飛び降りた。




゚+o。◈。o+゚+o。◈。o+゚+o。◈。o+゚+o。◈。o+
一章がやっと終わりました。

長すぎですね……すみません。



この後の二章前編ではライナーとベルトルトとクリスタが出てきます。


でその後に進むと、エルヴィン団長やリヴァイ班・ミケ班も出てきます。

あーサシャやコニーも出てくるんですけど、出番は少ないです。ごめんなさい……。



それとネタをバラすと、死ネタ表現もあります。

苦手な方は【死ネタ表現あり】を飛ばしてください。
作者
作者
てなわけで一旦お休みします。
ばいなら(*´▽`)ノノ

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プッチンプリン
プッチンプリン
シリアスな話と奥の深い話が好きな人です。 主にBLとホラーとダークファンタジーを書いてます。 よろしくお願いします👍👍 フォローされてもフォローを返さないこともよくあるんで、ご注意ください。 また満足できなかった作品は消す主義なので、よろしくお願いします。
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