またまた前回から続きです。
末李said
初めて見た井上の本気で怒った顔。
だけど悲しい顔をしている。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
コンクールの朝、私雪菜は…
マンションのポストをふと見ると、一通の手紙が。
私宛ての茶色い封筒。
送り主の名前は
ない。
中身を確認する。
それは………
コンクールのチケットだった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
いつしか言っていた。
君に届け…。
もしかしたら『君』とは
私だけじゃなく、あみかも意味していたのかも知れない。
私のことを好きでいてくれている末李が、あみかの彼氏…。
複雑な関係、
衝撃の事実。
思わず涙が止まらなかった。
あの曲、
あの言葉、
あの行動…
全てに意味があった。
気づくことができなかったけど、そこまで私のことを思ってくれている末李くんのことが…私は
私は…。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。