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小林 あみか
バドミントン部
私の幼なじみ。
ふわふわした天然パーマと、くりくりした瞳が可愛いと、これまで付き合った人数はたくさんいるそう。
動物が大好きで、飼育委員の委員長として、学校で飼っている金魚、カメ、ニワトリなどの世話も進んで行っていた。
その日も、私と椿姫と3人で帰っていた。
指をさされた先には
ケガをした猫。
血だらけだった。
パッと走り出したあみか。
もう遅かった。
キキキーーーーーーーーーーっ!
あみかはそのまま病院に運ばれた。
即死だった。
それもそうだ。相手は大型ダンプカー。
あの猫は助かったそうだ。
私ももとはバドミントン部に所属していた。
だけど、あみかがいなくなってからは、成績も伸びず、負けてばかり。何よりも楽しくない。
私は部活を退部した。
そこから私は、悲しみとショックで、学校に通うことが出来なくなった。
クラスのみんなからの励ましの手紙、LINEとかのおかげで保健室登校までにはなったが、教室に行けるのは月に一回程度。
私はあのダンプカーの運転手を恨んではいない。
あみかがひかれたのは車の通りも多い交差点。
あんな風に飛び出していって、ひかれない方がおかしい。
だけど私はあみかがいない生活は耐えられないんだ………。
私の手にはあみかが大好きだったクチナシの花。
花言葉は、
「幸せを運びます」
さわやかな風にふかれてクチナシの甘い香りが飛んでいった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。