第2話

あの日の朝
957
2018/05/28 12:06
これは、私
成瀬 雪菜の高校の青春時代の話である。




ガラガラガラガラ…
雪菜
雪菜
おはようございまーす
美夜子
美夜子
おはよう。雪菜ちゃん。
この人は

重森 美夜子先生
(しげもり みよこ)

保健室の先生です。

少し怪しげな雰囲気もあって、保健室の先生というよりバーのお姉さん感がある。

本当は、キャビンアテンダントになりたかったとか。
美夜子
美夜子
今日だったかしら、あみかちゃんの一周忌。
雪菜
雪菜
はい…。
あみかとは、私の大親友だった子。
だけど事故で死んでしまった。

それから私はショックで、保健室登校になってしまったの。

今日はあみかが死んでからちょうど1年。
美夜子
美夜子
……そっか。
で、今日は何をする?
雪菜
雪菜
今日は椿姫が来てくれることになっているんです。
井上 椿姫
(いのうえ つばき)

私のもう1人の大親友。

1週間に1日、授業を1時間ほど免除して来てくれている。
美夜子
美夜子
椿姫ちゃんが来てくれるようになってからだいぶ元気出てきたんじゃない?
雪菜
雪菜
そうですね。心強い友達です。
その時
ガラガラガラガラ…
椿姫
椿姫
おはよっ!雪菜!
雪菜
雪菜
おはよう。椿姫。
椿姫
椿姫
ごっめーん、今日一緒に帰れない。部活がさ…。
椿姫は茶道部と吹奏楽部という異色の兼部をしている。
椿姫
椿姫
今日は茶道部でさ。
茶道部の臨時のミーティングが入ったらしい。

茶道部のミーティングなんて珍しい。
雪菜
雪菜
わかった。じゃあ待ってるよ。
椿姫
椿姫
いいのっ?やった!じゃあ迎えに行くね。
雪菜
雪菜
うん。帰りにさ…
椿姫
椿姫
お花、買ってこうね。
雪菜
雪菜
うん。ありがとう。
こうして私の1日はスタートしたのだった。

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