「今日のパフォーマンス、注目ポイントは？」


ジ『今日樹がやたら緊張してるんすよねー、大丈夫かよ（笑）

樹がミスしないか注目してください（笑）』


樹『お前やめろって』


樹が緊張？何か不安でもあるのだろうか


樹『いつももちろん思ってますけど、今日は特に…俺のパフォーマンス、見てくれると思うと嬉しいですしちょっと泣きそうになります』


その言葉に思わず彼の方を見る


私からは背中しか見えないけど


少し肩が震えているように見えた。









 SixTONESのパフォーマンスはリハーサルで見たものよりさらに気迫が伝わってくるものだったと思う


でも私は


彼のことしか見えなくなっていた



少し涙を浮かべているように見える彼が


どうしようもなく愛しくて。



「 SixTONESの皆さんありがとうございましたー！
さあ、本日ゲストで来てくださった新田あなたさん今日はどうでしたか？」


時間が余っているようで急遽アナウンサーに振られて私がマイクを持つと彼と目があった


どうしよう


「えっと…皆さん素晴らしいパフォーマンスでした。

今日本当はここに来てしまっていいのか考えたりもしたんですけど、とても素敵なものが見れて感動しました」









生放送が終わり、楽屋を出た


エレベーターに乗り込むと慌てて誰かが乗ってきた