私と樹は同棲して2年
同棲したての頃は自他共に認めるバカップルだったが…
ガチャ
玄関のドアが開いた音がする
「おかえりなさい」
キッチンで夜ご飯を作ってると樹が帰ってきた
「もうすぐご飯できるよ」
樹『ああ、ごめん食ってきた』
部屋に入ってきてからずっとスマホを触ってる樹
樹『風呂入ってくるわ』
樹が忙しくて顔を合わせない日も少なくないのに、たまに早く帰ってきてもこんな感じだ
樹はなんのために私と付き合ってるんだろう
一人で夜ご飯を食べながらふと考える
次の日。
残業で帰りが少し遅くなった
樹は今日は飲みに行くっていってたから大丈夫かな
疲れたので早く帰りたくて、タクシーを拾おうと大通りに出ると
「…あれ」
ピンク色の髪色にすらっとしたスタイル
樹だ
その横にはとても可愛らしい女の子がいて
二人は笑顔で楽しく話している
なんだか思ったより冷静な自分がいる
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。