泣き続ける優吾の隣に座る
「私、優吾のことが好きなの
いつも笑顔で私のことを考えてくれて私の辛い時自分の方が大変なのに一生懸命支えてくれて…
でもひとつだけ言いたいことがある」
優『なに?』
子犬みたいにこっちをみる彼がかわいくて。
「優しいのはすごくいいところだけど…
その優しさで優吾と離れなきゃいけないならもう優しくなんてしてくれなくていい
私は優吾のことがそれだけ好きなの」
そこまで言うと私の目に涙がたまってきて
思わず俯くと震える肩を抱きしめてくれる彼
優『ごめん…俺が守るよ
あなたのこと一生守り通すから
辛いことがあったって俺のそばにいてくれる?』
さっきまでの彼とは嘘みたいにかっこよくて
「もちろんですっ」
私も思い切り抱きしめた
Fin
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。