深夜1時
私の携帯がなる
ジ『あなたーよかったー、起きてたか!』
酔っぱらってる彼の声。
「…起こされた、の間違いですけど」
ジ『どうしてもタクシー捕まんなくてさ〜、迎えきてくれないー?』
女の子を捕まえられなかった、の間違いだろう
完全に彼は友達の私のことを運転手扱いしている
ジ『ありがとねー、迎えきてくれて』
「シャワー浴びておいでよ」
ジェシーの部屋まで送り、水の入ったコップを用意する
ジ『あなたも一緒にシャワーあびる?』
背中から抱きついてきて離れないから動きづらい
「ジェシー、私そろそろ帰るから」
腕を振り解こうとしても力が強くてびくともしない
ジ『なんでー?明日休みでしょ?
泊まっていけばいいじゃーん』
「はいはい(笑)冗談はいいから、離して?」
私が呆れ笑いながらジェシーの方を向くと、
ジェシーは真剣な眼差しで私の顔を見ている
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。