気まずい
普段からかっちゃんと二人きりになる機会なんてまずないし
え、てかこの場合って私から話しかけるのが正解?
かっちゃんから話しかけてくれることなんてないと思ってたからすこし驚いてしまう
でもにやけてるのがバレてるかもしれないくらい自分でも口角が上がっていた
かっちゃんとじゃれ合いながら店の中に入るが私の心はそれどころじゃなかった
可愛げない私をかっちゃんが好きになる訳がない
二人きりになれるのはこんなにも嬉しいのに
照れて可愛らしいそぶりを見せられない私に嫌気が刺す
店員さんは私達の顔をまじまじと見つめていた
その瞬間頭に衝撃が走った感覚がした
かっちゃんの言ってることは何にも間違ってないのにどうしても悲しくなる
無理やり笑顔を作って話しかけてもこのザマ
ほんとに惨めに思えてくる
ショックを受けていた私はかっちゃんの顔なんて少しもみてなかった
どうしようもないくらい悲しい気持ちが押し寄せてくるのをグッと堪えて席に着く
沈んだ気持ちをどうにかしてかっちゃんと話していたらデコピンされた
だから私一応乙女だってば
なんだか気まずい空気のまま時間だけがゆっくり流れていた













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。