「おーい!せんらぁ!」
元気で、どこか可愛らしい声に振り向く
「寒い中待たせてもうてすまん!」
「ん、全然ええで。今日は坂田を独占できる日なんやから」
そう言うと坂田は顔を赤く染めてびっくりしたように俺から目線を逸らす
「ぉ、おれも今日、せんらと会えてうれしい…」
普段はそんなこと言わんのに…可愛いやつやな
さ、行こ、と坂田の手を引いて俺の家までゆっくり歩く。
ゆっくり歩くのは坂田と居る時間をできるだけ、できるだけ、伸ばしたいから。
まあ別に今日はずっと一緒に居れるんやけどな…
坂田の指に俺の指を絡ませると坂田も自分の指を絡めてくれる。
いつもはしない行動に少し驚いて坂田の顔を見ると耳を赤く染め、そっぽを向いている。
あまりの可愛らしさにクスッと微笑むと「何がおかしいねん!」と可愛く怒られる。
そんな坂田の可愛さに胸を打たれながら歩いて家に着いた。
冷えきったリビングに入って暖房を付ける。
それからちょっと待ってて、と坂田に声をかけて自室に入った。
「えっと、いーち、にーぃ、…ん、ちゃんと揃っとるな」
ソレの数を数えて全部あることを確認する。
自室を出ると何やら赤い物をさっきの俺と同
じように数えている坂田。
俺が来たことに気づかなかったらしく、俺を見てあたふたして咄嗟に赤い物を背中に隠した。
あれ、同じのやん。
「あ…せ、んら、」
「んふ、坂田も同じもん持ってきてるとはなぁ…」
「え…まさか…」
「はいこれ…愛しとるよ?」
俺が坂田に手渡したのは全部で11本の薔薇、意味は_____最愛の人
薔薇を素直に受け取った坂田は今日1番の赤面だった
「あり…がと…、おれも…せんらのこと、あ……いして、ます…」
「なんで敬語やねんw」
「うっせ」
照れながらも俺があげたのと同じ11本の薔薇を渡してくれた
「ふふ、ありがとぉなぁ…」
それが嬉しくて嬉しくて坂田を抱き締めた
坂田は一瞬驚いたようにしたが、すぐに抱き締め返してくれた。
「ん、せんら…くるしぃ」
抱き締める力が強かったのかそろそろ離して、という坂田。
離すと小声で話し出した。
「あの…おれ、もう1つ準備してきたんやけど…」
「…何を?」
首を傾げるとちょっとあっち行ってて、と背中を押された。
五分くらい経つと控えめにもうええよ、という声。
はてなを浮かべながらまたリビングに戻るとそこにはこんなクソ寒い中尻の少し下までの長さしかないチャイナ服を着た坂田が。
「こ…れがもう1つのやつです…」
下を向きながらごにょごにょ喋る坂田。
顔はもちろん真っ赤。
ほんっっとにこいつは…
「ん、ありがとうなぁ…かわいい、ほんま似合っとるよ…」
少しでも余裕そうに振る舞う。
ほんとは今すぐに坂田をぐちゃぐちゃにしたい。
「ん、ぅ、犯しても…ええで…?」
そう言いながらチャイナ服の裾を少し上げる坂田。
俺の為に穿いてきてくれたのか紐パンの紐が見える。
「はっ、お前どこでそんな言葉覚えたん?」
ブチッと理性が切れた
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後日、センラは坂田にペコペコしながら言いなりになりましたとさ
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こんにちは!こんばんは!
砂猫です!
めっちゃくちゃ久しぶりに小説書きましたw
今回はずっとR有りしか書いてなかったのでクッソ早めのバレンタイン(甘々?)編にしてみました。
もうすぐバレンタインですね!
本命なぞ居ないので友チョコ食べまくります。
以上です。
なんか途中アンダーバーありましたが、あれは「アンダーバー入ってりゃかっこよくなるだろw」という作者の浅はかな思考です。
ご理解ください。
ではまた会いましょう!
バイバイ!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。