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2020/08/18

第6話

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狐火を追いかけ走っていると、いつの間にかぬかるんだ道が、不自然に整備された道へと変わっていることに気がついた。
けもの道とも少し違う。

(なんだか、変な感じ。)

段々狐火の数も増えてくる。
2つを先頭に、沢山の狐火が連なっているようだった。
リーダー、なのかな。
狐火の世界にもそういうのあるんだ…なんて。
クスリ、と笑ってしまう。
雪乃
雪乃
ん…?わっ、なに…?
すると突然、狐火たちが私を取り囲む。
眩しくて前が見えない。
だけど不思議なことに、熱くはなかった。
火なのに熱くないなんて…!

(触れるのかな。)

ここでも私の好奇心が発動され、ちょん、と指で狐火を触る。
…いや、正確に言えば触ろうとした。
その瞬間指は通り抜け、足も勝手に歩き出したのだ。
雪乃
雪乃
えぇ!?ど、どういうこと…!?
力を入れなくても勝手に体が進む。
すると段々、山道が開けてきた。
自由のきかない足でそこへと歩いていく。

(ど、どこに行くの…!?)

ぎゅっ、と目を瞑りされるがままになっていると、ピタッと足が止まった。

(…よし。)

3、2、1で目を開けよう。
雪乃
雪乃
3、2、1…!
強く瞑っていた目を開く。
すると、狐火は2つに減っていた。
だけどそれ以上に惹かれるものがある。
…だって。
雪乃
雪乃
う、わぁ…!綺麗…!
目の前には、まるでお祭りをしているかのような異世界が広がっていたからだ。
提灯を飾られ、奥には神社も見える。
階段の先には沢山の屋台。

(まるであのアニメみたい…!)

2次元で見た事があるような景色が、目の前に広がっている。
私はその光景に、暫く目を奪われていた。