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第11話

福原くんと石山くん
どうして、こうなったんだろう。
石山
石山
てか、図書館ってどこにあんの
石山
石山
一回も使ったことねーわ
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
……
日誌を担任の先生に提出して、日直の仕事も終わったのに、石山くんはずっと私の後ろをついてくる。
石山
石山
なー、まだ?
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
あと少しなので……
まだ歩いて5分ほどしか経っていない。
だけど、すでに心が折れそう。
これは一体、何の時間なんだろう。
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
(石山くん、絶対に図書館に興味なんてないはずなのに)
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
(さっき初めて話したばかりで、少しも仲良くなくて、そしてどうしてこうなってるの?)
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
(とりあえず、図書館に案内さえすればいいんだよね?)
永遠のような10分間だった。

無事に図書館に着いて、深く息をつく。
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
それじゃあ、私はこれで
石山
石山
どこ行くんだよ
図書館に入ってすぐのコインロッカーで別れようと思ったら、不満げな声で呼び止められた。
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
どこって、図書館の中に……
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
(まだ案内って必要かな?)
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
中で、待ち合わせもしてるので
頭を下げて、ひとりで図書館の中へ。
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
(福原くんは……)
昨日の学習スペースではなく、まずはいつもの席を探すと、福原くんはすでに座っていた。

本は何も持っていない。
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
福原くん
福原 雪哉
福原 雪哉
今日遅かったな
声をかけると、頭を上げた福原くんは、一瞬眉を寄せた。
福原 雪哉
福原 雪哉
……それ、誰?
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
え? ……え!?
後ろを指さされ、振り向くと、石山くんがぴったりと背後についていた。
全然気づかなかった。
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
石山くん、なんでまだそばに
石山
石山
待ち合わせって、そいつ?
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
そうだけど……
初めて喋ったのに、なぜか今日はよく絡んでくる。
意味が分からなくて、対応に困ってしまう。
福原 雪哉
福原 雪哉
茉莉花、こっち
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
あっ、うん
若干乱暴に立ち上がった福原くんは、すぐに私の手を取って、昨日と同じ学習スペースへと向かっていった。
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
(手……! 繋いでる!)
福原くんは最後に石山くんを睨んだようだったけれど、手を繋いでいることにいっぱいいっぱいだった私に、気にできる余裕はなかった。
席に着いて、昨日と同じく、その距離感にドキドキした。
だけど、福原くんはそれどころではない様子。
ムッと唇を結んで、考えごとをしているように見える。
福原 雪哉
福原 雪哉
茉莉花、あいつ、なに?
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
あいつ……、あ、石山くんのこと?
名前を呼んだら、福原くんの寄った眉がピクッと動いた。
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
なんなんだろう……。今日、日直が一緒で、初めて話して、そしたら図書館までついてきて
福原 雪哉
福原 雪哉
日直? だから遅かったのか
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
そうなの。待たせちゃった?
福原 雪哉
福原 雪哉
いや、それは別に
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
よかった
福原 雪哉
福原 雪哉
……今日初めて話して、仲良くなった?
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
ううん、なってないの。むしろ、結構苦手かも……。だから、ちょっと困ってたんだ
福原 雪哉
福原 雪哉
そっか
福原くんは、心なしか安堵の表情を見せた。