無料ケータイ夢小説ならプリ小説 byGMO

第17話

初デート②
駅の西口に、10時に待ち合わせ。

スマホを見ると、15分も前。
浮かれて、早く着きすぎてしまった。
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
(土曜日は、さすがに人が多いな)
恋人同士、家族連れ、友達グループ。

たくさんの人で、駅構内がごった返している。
私がいるのは改札の外だけど、ここにも待ち合わせをしている様子の人たちが多い。
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
(こんなに人がいたら、私なんて埋もれちゃうから、見つけられないだろうな)
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
(でも多分平気。福原くんはとても目立つから、私が見つければいいだけだし)
待ち合わせ、10分前。
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
(それにしても、このスカート短すぎて、スースーするなぁ)
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
(正直、今からでも着替えたいくらいなんだけど)
もちろん、そんな時間はない。

視線を落として、スカートの裾をつまむ。
福原 雪哉
福原 雪哉
茉莉花、早いな
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
ん?
スカートから手を離して、声がした方に顔を向ける。
そこには、私服の福原くんがいた。
福原 雪哉
福原 雪哉
ごめん、待った?
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
ぜ、全然……!
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
(びっくりした……!)
絶対に福原くんからは見つけられない自信があったから、余計に。
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
(しかも、私、下を向いていたのに)
目の前の彼は、明るい髪の毛をくせ付けしていて、いつもとは違った雰囲気。

ネイビーのシャツが大人っぽく見える。
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
(かっこいい……)
もう少しトンガっている感じの私服をイメージしていたから、意外な感じ。
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
(でもきっと、それも似合っちゃうんだろうな)
福原 雪哉
福原 雪哉
茉莉花って、普段はそんな感じなんだ
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
う、ううん、これは
福原 雪哉
福原 雪哉
私服も可愛いな
はにかむように笑う顔を、直視できない。
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
(社交辞令が上手いな……)
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
(でも、いとこのお姉ちゃんに感謝)
福原 雪哉
福原 雪哉
行こっか。昼にはまだ早すぎるから、それまで他にどこか行きたいところある?
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
特に考えてなかった……
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
(常に行きたいお店といえば本屋さんだけど、きっとそういうことじゃないもんね)
福原 雪哉
福原 雪哉
それなら……、俺が行きたい場所で、少し歩くけどいい?
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
う、うん。福原くんにお任せします……
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
それに私、男の子とふたりだけで出かけたことってないから、よく分かってないの。
迷惑かけたら、ごめんなさい
本の世界には、色んなデートであふれていた。
水族館、動物園、遊園地、プラネタリウム。

ただのお買い物。

大人向けの文芸書では、レストランでのディナー。
全てが憧れだった。

そこには、“幸せ”が見えた。
だけど、問題なのは場所じゃないんだ。
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
(だって、私、福原くんと一緒なら何でも嬉しいと思う)
福原くんは、私から目をそらして黙り込む。
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
(あれ? もしかして、初めて男の子とふたりきりになったなんて言ったから、引かれた……!?)