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第7話

近づく距離②
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
(たまにネタバレも気にしないっていう人はいるけど、普通は嫌に決まってるよね)
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
(せっかく、趣味が合う人を見つけたと思ったんだけどな……)
シュンとして反省していると、福原くんは5分も経たないうちに戻ってきた。
手には、一冊の本を持っている。
タイトルは、見覚えがあるものだった。
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
それ……今話してた本?
福原 雪哉
福原 雪哉
せっかくだから、茉莉花と一緒に読もうかと思って
福原 雪哉
福原 雪哉
ラストが一番好きとか聞いたら、早く読み終わりたくなった
福原 雪哉
福原 雪哉
えーっと、俺どこまで読んだっけ
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
(なんだ、怒ったわけじゃなかったんだ……)
ホッと息をついて、ふと気づく。
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
(茉莉花と“一緒に”って言った?)
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
(一緒に本を読むってことは……?)
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
(一緒にって、どうするの?)
福原くんは、私たちの間にハードカバーの本を開く。
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
(あ、一緒にって、そういう……)
学校で、教科書を忘れた人が、隣の席の人と机を付けて見せてもらう時と同じスタイル。
触れそうだったギリギリの距離を打ち破って、肩と肩がぴったりとくっ付いた。
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
ひえっ!?
福原 雪哉
福原 雪哉
茉莉花、しーっ
中々の大声を上げて驚いてしまった私に、福原くんは冷静にさとす。
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
(だって、この距離!)
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
(名前を呼ぶ声も近い!)
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
ひゃあっ!?
椅子から落ちそうになるほどに福原くんから離れた私を、横から伸びてきた腕が支える。
福原 雪哉
福原 雪哉
危ないって
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
あ、ありがとう……
手を離され、再び少しずつススッと離れる。
福原 雪哉
福原 雪哉
近づかないと見えないだろ
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
!!
福原くんに肩を抱き寄せられ、一気に強火で熱されたみたいに全身が真っ赤になる。
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
(さっきよりも近い!)
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
(なに、これ!?)
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
見える! 見えてます! ちちち近いです……!
周りの迷惑にならないように、今度は精一杯の小声で叫ぶ。
視界が歪んでいるのは、きっと私が涙目になっているから。
福原くんはパチパチとまばたきをしながら、表情をポカーンとさせた。

そして、すぐにフッと吹き出して、
福原 雪哉
福原 雪哉
悪い。ちょっとからかいすぎた
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
え?
福原 雪哉
福原 雪哉
茉莉花の表情がくるくる変わるのが、おもしろくて
福原 雪哉
福原 雪哉
かわいいよな
目が点になる。
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
(今、信じられないことを言われた気がする)
簡単に名前を呼んだり。

簡単に距離を詰めたり。
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
(きっとまだ、からかわれている)
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
(福原くんにとっては、なんでもないことなんだろうなぁ)
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
(過去にも、いっぱい彼女がいたんだろうし)
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
(この見た目だし、女の子の扱いなんて慣れてるよね)
いつも、私に新しいものを見せてくれるのは、本の世界だった。
なのに、今日は初めて、図書館で本を読むことが出来なかった。