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第15話

「もう少し一緒にいたい」
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
それじゃあ、私はこれで。また明日
福原 雪哉
福原 雪哉
あ、待って
手を前でそろえて、頭を下げて礼をする。
立ち去ろうとしたら、呼び止められた。
福原 雪哉
福原 雪哉
送る
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
でも、今日は……
空を見上げる。

昼間ほどの照りはないけれど、それでも充分に明るい。
福原 雪哉
福原 雪哉
そっか、言い方が悪かったな
と、福原くんは頭の後ろをく。
福原 雪哉
福原 雪哉
送らせて。もう少し、一緒にいたいから
会話に集中できない。

さっきの言葉が、気になって。
帰り道、隣で福原くんが話しかけてくれているのに、内容があまり頭に入ってこない。
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
(もう少し一緒にいたい。……とは、一体)
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
(私も、さっき図書館にいた時に、同じようなことを思ったけど)
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
(あ、今日はあまり本の話をしていなかったから、ってことかな。そうかも)
福原 雪哉
福原 雪哉
……ふっ
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
(あれ? 笑われた?)
福原 雪哉
福原 雪哉
やっぱり飽きないな
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
私、何も言ってないんだけど……
福原 雪哉
福原 雪哉
顔が
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
!?
頬に手を当てる。
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
(気づかないうちに、百面相しちゃってたかな)
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
(気をつけよう)
チラッと顔を見上げると、優しい微笑みが返ってきた。
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
(……おかしいな。今日は、本の話はほとんどしていないのに)
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
(こんなに楽しいと思うなんて)
翌日になって、学校に行くと、教室のドアの前で石山くんが立ち塞がっていた。
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
……
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
(別のドアから……)
石山
石山
おい
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
……はい
石山
石山
昨日の奴、彼氏っていうの嘘だろ
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
な、なんで……
石山
石山
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
勘……
確かに、私が福原くんの本当の彼女じゃないことは、当たっている。
いつかは終わる関係。
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
(……ん?)
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
(今、なんだか胸が痛かったような……)
クラスの男子
石山、何してんの、お前
石山
石山
あー、今行く
クラスメイトに呼ばれた石山くんは、ダルそうに返事をした。
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
あの、石山くん、昨日の忘れ物、大丈夫だった?
石山
石山
財布
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
えっ
石山
石山
あった
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
そ、そう……、よかった
石山くんはフンと鼻を鳴らして笑い、この場を後にした。
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
(昨日から、なんなんだろう)
それから一週間が経っても、私の図書館通いは続いていた。
放課後、福原くんに会いに行く。

それは、すっかり日課で、当たり前になっていた。
今日は、金曜日。
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
(今日会ったら、あとは月曜日まで我慢か……)
あの日から、福原くんは毎日家まで送ってくれるようになった。
外が明るくても、暗くても、どっちでも。
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
(大変じゃないのかな)
福原くんの家がどこなのかは聞いたことがないけれど、遠回りになっていることだけは確か。
福原 雪哉
福原 雪哉
茉莉花、お待たせ
福原くんが図書館にやってきて、またいつもの時間が始まる。
理央さんも、図書館に現れることはなくなっていた。
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
(この時間は、いつまで続くんだろう……)