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第12話

君だけが特別
福原 雪哉
福原 雪哉
茉莉花は、仲のいい男子とかいる?
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
まさか。女の子の友達が、ちょっとだけ
福原 雪哉
福原 雪哉
まさかって、なんで?
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
だって私、こんなだし。話も上手く出来ないから
はつみちゃんたちと雑談をして、たまに遊びに出かけて、
あとは、大好きな本さえ読めればそれでいい。
自分から話しかけることも苦手だし、怖い。
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
(それなら、今のままでいい……)
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
それに、男の子と仲良くなりたいとか、思ったこと自体がほとんどないんだ
その、数少ない“ほとんど”が福原くんだったのだけど、それは恥ずかしくて言えない。
福原 雪哉
福原 雪哉
俺は?
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
なにが?
福原 雪哉
福原 雪哉
俺とも、別に仲良くならなくてもいい?
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
そんな……
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
(そんなことない! って、思いっきり否定をしたいけど、それって引かれないかな?)
じーっと凝視をして、私の次の言葉を待つ福原くんに、なんて返したらいいのか迷ってしまう。
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
(素直に伝えてみても……いいのかな)
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
……福原くんは、別
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
初めて、同じ本の話が出来たし、楽しかったし
机の下に手を隠して、ぎゅっとこぶしを作る。
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
わ、私、福原くんとは、初めて……もっと仲良くなりたいって思ったの
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
だから、福原くんだけは特別
福原くんの表情を見るのが怖くて、目を閉じて想いを吐露とろする。
恐る恐るゆっくりと片目ずつ開くと、
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
えっ!?
大きな手のひらが顔をおおって、視界は再び真っ暗に。
福原 雪哉
福原 雪哉
ごめん、今ちょっと見ないで
ズレた手のひらの、指の隙間から見えた顔は、赤くなっていた。
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
(……照れてる?)
つられて私も赤くなるけど、すぐに自分に否定をする。
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
(ううん、まさか)
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
(だって私は、本当の彼女じゃないんだし)
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
(でも、言えてよかった)
理央
理央
いたぁ、雪哉!
ハル
ハル
だから言っただろ。こいつは嘘ついてないって
福原くんしか見ていなかったから、人が近づいていることに気が付かなかった。
理央さんたちが、仁王立ちでそこにいた。
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
(また来たんだ。福原くんの読み通り。また図書館に乗り込まれた時のために、しばらく彼女のふりは続けて欲しいって言ってたし)
理央
理央
だって、絶対彼女なんて嘘だと思ったんだもん!
理央
理央
ありえないじゃん。こんな地味な女が雪哉の彼女なんてさあ!
グサッと刺さることを言ってくださる。
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
(実際、本当にニセモノだから、ありえないっていう言葉は、的を射ているんだけど)
福原 雪哉
福原 雪哉
理央、いい加減にしろよ。これ以上、俺の彼女に失礼なこと言うなよな
理央
理央
っ!
鋭い物言いに、理央さんは言葉に詰まって、ひるむように後ずさりをした。
福原 雪哉
福原 雪哉
ハル、連れて帰って。お前ら、うるさいから
ハル
ハル
へいへい。わかったから、睨むなよ。じゃあな
理央
理央
ちょっ、もう! 痛いなあ!
ハルさんと呼ばれた男子は、理央さんの首根っこをつかんで、強引に引っ張っていった。
私にはやわらかい物腰で接してくれるから忘れかけていたけど、
福原くんは見た目がちょっと怖そうで、私が最も苦手とするタイプの人なんだったっけ……。