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第8話

「一緒に帰ろう」
福原くんと一緒に読んだ本は、ドキドキしすぎて、内容が頭に入ってこなかった。
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
(内容はすでに読んでいるから知ってるけど、こんなこと初めて……)
全てのページをめくり終える頃には、すっかり日が暮れていた。

図書館の出口で、空を見上げる。
福原 雪哉
福原 雪哉
茉莉花、いつもはもっと早く帰るよな。悪い、付き合わせて
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
ううん、そこまで暗くないから大丈夫だよ
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
(私がいつも帰る時間、知ってたんだ)
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
(図書館の常連なんて限られた人ばかりだし、制服を着た者同士、印象に残っていたのかな)
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
(ちょっと嬉しいかも)
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
それじゃあ、私はこれで
頭を下げて、ひとりで帰路きろにつこうとすると、
福原 雪哉
福原 雪哉
待って、送る
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
えっ? そんな、大丈夫……! 遠いでしょ
思わぬ提案に、顔の前で手をブンブン振る。
福原くんがどこに住んでいるのかは知らないけれど、うちの近所ではないことは確か。
福原 雪哉
福原 雪哉
俺のせいで遅くなったんだし、送らせてよ
福原 雪哉
福原 雪哉
あと、茉莉花とはもう少し話してみたいし
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
私と話しても、絶対につまらないと思うけど……
教室での自分が、脳内にぎる。

福原くんは、私から最も遠い場所にいるような人。
福原 雪哉
福原 雪哉
そんなことないって。俺、見た目こんなのだから、集まる友達もこんな感じで
昨日、図書館で大声を出していた男女ふたりが浮かぶ。
言っていることは、なんとなく分かる。
福原 雪哉
福原 雪哉
だから、本を読むような友達っていないんだよな。内容の感想を言い合ったのって、茉莉花が初めてでさ
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
ほっ、本当? 私もそうなの!
福原 雪哉
福原 雪哉
え、マジ?
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
うん。一番仲がいい子はね、少女漫画専門なの。他には、絵を描く友達とか。文だけを読む友達は、いなくて
福原 雪哉
福原 雪哉
じゃあ、決まり
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
あっ……
手を引かれ、足が一歩前に出る。
福原 雪哉
福原 雪哉
茉莉花の家、どっち?
福原 雪哉
福原 雪哉
茉莉花が、ラスト一番いいって言った意味、よく分かった。あれはやばい
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
そっ、そうでしょ……!? タイトル回収が、まさかあんなだったなんて、最後までびっくりだよね!
暗い中、人通りもほとんどなく、ポツポツと外灯くらいしかない下校路を、福原くんと喋りながら歩く。
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
リュウがユウコを自分だけの特別な場所に連れて行って
福原 雪哉
福原 雪哉
騙し討ちみたいに連れていくから、あそこハラハラするんだよな
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
そう。怒られちゃうのかな? って思うんだよね
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
(やっぱり楽しい……!)
福原くんとふたりきりになるのは慣れないし、緊張もまだとけないけれど、この時間がすごく楽しい。
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
その時の、夜景のシーンが一番好きなの
福原 雪哉
福原 雪哉
「ユウコ、俺にとって、君は夜景だ」ってやつ?
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
暗い心を照らしてくれる存在。っていう意味なんだよね。リュウは、ずっと明るい場所に行きたかった人だから
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
(ドキッとした……。すごく真剣な声で再現してくれるから……)
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
(私に言ったんじゃないって、分かってはいるけど)
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
いいよね、そういうの。憧れちゃう