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第19話

初デート④
急に、心がぽかぽか暖かくなってきた。
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
(どうしよう、嬉しい。すごく嬉しい……!)
カフェ店員
いらっしゃいませ。二名様ですか?
福原 雪哉
福原 雪哉
はい
カフェ店員
こちらのお席へどうぞ
ふわふわと浮き足立つ気持ちと一緒に、案内されたテーブル席へ向かった。
カフェ店員
メニューをどうぞ。ランチは、11時からとなっております。店内にある本は、どれでもご自由にお読みください
テーブルに置かれたメニュー表には、飲み物とケーキのみが載っている。

そこに書かれてある営業時間は、10時~20時。
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
(開店したばかりだから、まだ他のお客さんがいないんだ)
福原 雪哉
福原 雪哉
まず飲み物だけ頼むか。茉莉花、何にする?
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
……
福原 雪哉
福原 雪哉
茉莉花
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
えっ?
福原 雪哉
福原 雪哉
本棚が気になるのは分かるけど、とりあえず頼むものは頼もう
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
あっ、ご、ごめんなさい
四方八方が本に囲まれていて、まるで夢のような空間。

こんなお店が、徒歩圏内にあったなんて。
どこから見てみようとソワソワしていたところを、見事に福原くんに言い当てられてしまった。
福原くんは怒るどころか、笑っている。
福原 雪哉
福原 雪哉
やっぱり、茉莉花を連れてきてよかったよ
福原 雪哉
福原 雪哉
絶対に喜ぶと思ったから
喜ぶなんてものじゃない。

なんだったら、ここに住みつきたいくらいの、理想のお店。
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
福原くんが行きたいところじゃなくてよかったの?
福原 雪哉
福原 雪哉
俺? 俺が来たかったところが、この店だよ
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
でも……
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
(私のために選んでくれた、って感じなのに……)
福原 雪哉
福原 雪哉
茉莉花と一緒に、入りたいと思ってた。だから、間違ってない
照れているような笑顔が眩しくて、まっすぐ見られない。
胸が、変な感じがする。
ギュッとしめつけられて、苦しい。
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
(なんか、酸素も薄い。なんだろう、これ……)
飲み物も注文し終わって、ふたりで席を立つ。

早速本棚が見たくて、自分の足元に注意を払わなかった。
福原 雪哉
福原 雪哉
本棚の前に段差あるから
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
え? あっ
福原くんの注意喚起ちゅういかんきの途中で、案の定段差につまずいた。
ギュッと目を閉じる。

だけど、いつまで経っても転ぶことはなく、そっと目を開けると、綺麗な顔が近距離にあった。
福原 雪哉
福原 雪哉
気をつけろって言おうとしたら、これだもんな。大丈夫か?
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
!!
あの一瞬で、抱きとめてくれたらしい。
近づいたことの無い距離に、福原くんがいる。
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
わ、あ、ありがとう……!
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
(びびびびっくりした……!)
胸が広かった。

腕の力も強くて。

……驚いた。

忘れていたわけじゃないけど、福原くんは男の子だったんだ。
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
(まだ治まらない……)
ふたりで別々の本棚の前に行って、それぞれ本を選ぶことにした。

そばにいないはずなのに、まだドキドキしてたまらない。
吉岡 茉莉花
吉岡 茉莉花
(変に思われちゃう。落ち着け、落ち着け)
深呼吸を繰り返して、テーブル席に戻った。