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第3話

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怪奇現象解決部とは、

部長である姫宮理央が作った
その名の通り怪奇現象を解決する部活だ。


姫宮家は代々、妖魔(俗に言う幽霊、妖怪、お化けの総称)のお祓いを生業とする、

その世界では大変有名な名家だ。


理央はそこの本家の子どもで兄が1人いる。
(ちなみに兄は血が繋がっているが、同学年だけど双子じゃない)


妖魔を払う能力の高さというのは、
血筋で決まる事が多い。

後天的に高くなる事もあるがとても稀だ。


だから姫宮の本家の子どもはとても有能、
というのが普通だった。



……理央を除いて。



理央が5歳の時の妖魔払いの
能力測定の試験でのことだ。


試験は、式神5体を妖魔に見立て
どれだけ払えるかを測るというものだった。

姫宮一唯
姫宮一唯
…落ち込むなよ理央〜仕方ないって!
皆も言ってた、俺が凄すぎるだけだって


試験の後に兄から言われた言葉。


兄、一唯はものの10分で全ての妖魔を払った。


そのため、妹である理央も期待されていたが…


結果は惨敗。


姫宮家使用人
姫宮家使用人
…1体も払えないなんて…
分家の子ですら1体は払えるのに…


そう噂される度に理央はひねくれた。


ひねくれて不貞腐れて、
誰もこない地下の書庫に閉じこもっては
泣いていた。

しかし理央をひねくれさせたのは、
それだけじゃない。
姫宮家使用人
姫宮家使用人
一唯様は色白で本当に綺麗ね
お人形様みたい

一唯はその能力だけでなく、
見た目も麗しかったのだ。


理央も特別劣っているわけではなかったが、

いわゆる平々凡々、十人並みの容姿。


つまるところ普通。

秀麗眉目な兄と比べると大分部が悪い。


家族は皆、
理央に人並みの愛情を提供してはくれるが、

兄の方がはるかにその比重が高いように思える。


自分は100の愛情で抱きつこうとしているのに

10くらいしか返ってこないような
そんな気がする。


……求めすぎなのか、

卑屈なのか…自分が。


…いや、でも、
兄ばかり愛されてるように思える。



答えが出ない問が頭をぐるぐる回る。


周りに問いただした所で
本音が返ってくる訳でもないだろう。
(言われたらそれはそれで衝撃だが)


そのぼんやりとした事実が堪らなく悔しくて…

腹が立つ。


そんな贔屓をする親や周りも。


いつまで経ってもそれを羨んでしまう
自分にも……。

幼い頃の理央
幼い頃の理央
(何か…
兄さんに勝てるものが欲しい…)
幼い頃の理央
幼い頃の理央
(私にだって…ううん、私にしか
出来ないことが絶対あるもん…!)

そうして勢いで飛び込んでしまったのが
いわくつきの呪われた森だった。