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第9話

9
姫宮理央
姫宮理央
えっと…じゃあ私箒とってくるね
伊織
伊織
あ、その前にジミちゃん、
なーんか忘れてない?
姫宮理央
姫宮理央
え?
嵐士
嵐士
参加した印ってやつだよ
お前にとっては部活動でも
俺らにとっては
奉仕活動の一環でもあるからな
嵐士
嵐士
月末に活動成果として
出席印押した紙出せって言われてんだよ
姫宮理央
姫宮理央
あ、ああ…そういえばそんな話も…
ゴメン…すっかり忘れてました
伊織
伊織
やだなぁジミちゃん、
じゃ又忘れるといけないから
先に貰っといても良い?
はい、コレ


差し出された紙に印鑑を押していく。


姫宮理央
姫宮理央
(先生達もマメだなぁ…
こんな事するなんて)
姫宮理央
姫宮理央
…よしっと、
じゃあ出席印も押した事だし…
嵐士
嵐士
………っててて痛っ


そろそろ行きましょうか、と言いかけると、
嵐士君がその場にうずくまる。

伊織
伊織
ちょっ、何
いきなりどーしたの?
海斗
海斗
…嵐士、大丈夫か?
嵐士
嵐士
…腹がいきなり…っつ…


嵐士君は苦しいのか
腹を抑えて海斗君の肩にうなだれている。


姫宮理央
姫宮理央
え、ど、どうしよう!
大丈夫?!
伊織
伊織
なんだよその辺に
落ちてたモンでも食ったわけ〜?
嵐士
嵐士
食うワケねーだろ!いてて…
伊織
伊織
…はぁ、とりあえずトイレに連れてくか
海斗、運ぶの頼める?
海斗
海斗
…ああ
姫宮理央
姫宮理央
あ、じゃあ私も一緒に…
嵐士
嵐士
…おい、男のトイレに
くっついてくる気か?
お前にはデリカシーってもんが
ないのか?


苦しみつつも地を這うような声で言われる。

……確かにそうだ。

男女逆で考えると明らかにセクハラだ。

姫宮理央
姫宮理央
…た、たしかに…
すみません…
伊織
伊織
………
伊織
伊織
ね、ジミちゃん1人で待てれる?
怖い?


伊織が近づいてきて小声で囁く。

姫宮理央
姫宮理央
?いや怖くはないよ?
(お化けなら見慣れてるし…
加護のお陰で同一視されてるから…
とはあえて言わないけど)
伊織
伊織
あいつら疑ってるワケじゃないけどさ…
あのままサボるかもしれないじゃん?
伊織
伊織
俺も一緒に行ってくるよ、
何かあったらLINEして?
すぐ戻って来るから


…その可能性は思いつかなかった。

が、確かにそういう事も
ありえるかもしれない。

2人にバレないように小さく頷く。

伊織
伊織
…じゃ、またあとで
姫宮理央
姫宮理央
……あ、伊織君
伊織
伊織
うん?
姫宮理央
姫宮理央
伊織君もその、何かあったら言ってね?
助けに行くから
伊織
伊織
……えぇ?何なに〜ジミちゃん
ヒーロー気取り?カッコ良いね?
姫宮理央
姫宮理央
えっ?!あ、いや…
そ、そういうワケでは…


実際の人間相手じゃ頼りにならないが、

妖魔払いの名家生まれだから、
そういう関連ならいざとなったら
助ける自信がある、

そういうつもりで言ったのだが…

いざそんな風に言われると大変恥ずかしい。


伊織
伊織
…でも、そー言うの、
やたら言わない方が良いと思うな〜
姫宮理央
姫宮理央
…え?
伊織
伊織
気軽に言った事でもさぁ
やたら重く信じちゃって、
嘘つかれただの、裏切られただの、
騙されただの喚くやつ、いるからさぁ
姫宮理央
姫宮理央
…えーと、そう、なの?


なんとなく予想としていた反応と違う伊織に
動揺する。

伺うように伊織の顔を見れば、
いつも通りの笑顔だった。

伊織
伊織
じゃ、行ってくんねー
姫宮理央
姫宮理央
あ、うん…
姫宮理央
姫宮理央
………
姫宮理央
姫宮理央
(なんか今、らしくなかったような…)
(まぁらしくも何も、まだどんな人か
よく知らないんだけど…)


なんとなく引っかかりを覚えながらも
トイレに向かう3人を見送る。


ただ待っているだけも暇なので
自分も掃除をやろうと
北側の下駄箱前に向かった。