第15話

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2021/05/24 22:14
岸side




月島
「だから私にとってジャニーズは最後の賭けなの。どれだけ笑顔にできるか、立ち位置を確保できるか。

ま、色々話したけど、結局は不運な女の子って訳。ゆたきしよろしくね」






つきるなは俺と違って人生そのものを賭けてるんだ。





すごいなぁ、、、、、



うん、すごい。





1人で抱え込んで悩んで、すごいよ、、



でも、もう、ひとりじゃないから、、








「つきるな、、、、」












月島
「うわぁっ」







俺は両手を広げて今までのつきるなの全てを俺の精一杯の暖かさで包み込めるように抱き締めた









「つきるなよく頑張った」








月島
「え?」








「おつかれ。よく頑張った。頑張ったよ。」









月島
「っ、、、、、、、。」










「いいよ、甘えなよ。泣くの我慢してきたんだろ?大丈夫。大丈夫。もう我慢しないで、、、。これからは一緒に頑張ろ?」










月島
「っ、、っ、っ、んっ、うわぁあああ」











つきるなは赤ちゃんみたいに泣き続けた。







今までの辛さを、悲しさを、憎しみを全て涙に変えたように。













俺は無意識に大丈夫、我慢しないで、頑張ったって言ってて、気づいたら



















月島
「ふぅっ、っ、っ、、、、、」

















つきるなが寝てた笑







子どもみたいだな










俺は泣き跡の残るつきるなをもう1回強く抱き締めた。







月島
「んぅ、、、、、、」






少し苦しそうにしてたけど、でも、幸せそうな寝顔だった








お母さんとお姉さんに会ってるのかな。








俺はその寝顔にささやいた











「流した涙を強さに変えて、、、。
もうちょっと、俺と頑張ろっか。」









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