#5 桜の季節 0:00~0:30










【あれから私たちはいろんな人に頭を下げ、ユニットに加入。スポットライトを浴び始め瞬く間にデビューに近づいた。】












『ユニット組んでから人気になるとかダサすぎでしょ笑』












「俺ら2人じゃダメだったのかな、」












『どんだけ長い間頑張っても無理だったんだもん、。このユニット存分に生かさなきゃ、、、！よし、直談判してくる。』












「は？デビューの？」












『当たり前でしょ。ユニットメンバーにも話してくる』












「また無鉄砲なこと始めたな、、。」












『て言ってもついてきてくれるんでしょ？』











「当たり前だろ」












【そうして私たちは有難いことに華やかなデビューを飾った。これで辛いことはなくなる。












はずだった。】












3年後＿＿＿＿＿












「はぁ？なんだよ。退社するって」












『だから、私たち、一つのグループとしてデビューしたのにそのグループ内でもう一つユニットができるんだよ？訳わかんない。ここで私が受け入れれば今後こういうグループが出てくるかもしれない。そんなのあっていい訳ないじゃん。

この世界は数字が全て。グループの仲が悪くなるのだって時間の問題。それを黙って見てろと？無理無理。それなら私は事務所をやめてまで反抗する。』








「ちょっと待てって！！！！！
事務所にかけあってからだろ？」








『何言ってんの？何回も頭下げたじゃん！！！何回も社長に会いに行ったじゃん！！！他の条件も出したじゃん！！！その結果だよ！！！！！』








「まだわかんないじゃん！！」








『出来ることは全部やった。他に何ができんの？』








「っ……！！でも！！！」









『夢見るのも大概にしろ！！！！！このばか！！！！』









「な、なんで！！なんでお前がやめなきゃいけねーんだよ。俺は？俺はどーしたらいいんだよ。俺1人でやるくらいなら俺もやめる。一緒に違うとこで働こーよ。1人なんて無理だよ、」









『あんたがやめてどーすんのよ。ただファンの子が悲しむだけでしょ。頑張れ。ずっと応援してるから。


じゃ。またね。』









【私はそのまま芸能界には残ったけど元いた事務所のタレントと共演することはあまりなかった。











表では。










裏ではマネージャーとして働き、ほぼ休みのないタレントもあるこの会社はブラックだと不服に思っていたタレントたちのスケジュール管理を行い、せめともの恩返しとして働きやすい環境を整えてきた。










が、隠し通せるわけもなく元相方にばれ、それからまた会うようになり、なんと……】
















『ずっと大好きだよ？』










「当たり前だろ。」










\ひゅ〜/    \お幸せに〜/   \パチパチ/










【ずっと一緒にいることになりましたとさっ！ちゃんちゃんっ！】







エンディング