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第3話

中学生の記憶2
37
2020/02/19 10:52
ある日の練習終わり、私はボールを片付けたりしてみんなより送れて着替え室へ行った。
ドアに手をかけようとしたら声が聞こえ、そっと聞いてみると…
ちさき
ちさき
ねぇねぇ!マジで莉奈ウザくない!?熱すぎ!今日の練習だって「こんなんじゃ優勝出来ないよっ!」とか言われてwいやこっちは優勝とかどうでもいいしーwあんなに熱くなって優勝狙ってるの莉奈だけだよ?なのにこっちが悪いみたいな。意味わかんない!コーチも莉奈のおじいちゃんが全国3位だからってエースにしてー。莉奈がエースになったら部の雰囲気壊すだけだしw
 モブ1
モブ1
マジそれなぁーwww正直優勝とかどうでもいいわーw
そう…だったんだね…。
私の目から涙がぽろぽろと零れ落ちた。
その時“ガラッ”とドアの開く音がし,出てきたのはなんとちさきちゃんだった。
ちさき
ちさき
え…何泣いてんの…あっ、もしやさっきの話聞いちゃった系?いつから…ま、そういう事なら話は早いわ。話の内容にあったとおり、優勝したいと思ってるのはあんただけ!私達は別に優勝とかそういうのどうでもいいから!一番嫌いなのは熱いとこ!どうしても優勝したいなら1人で優勝すれば!?てかそんなに優勝したいならもっと強豪校とか、クラブチーム入ったらよかったんじゃないの?
“そんなに優勝したいならもっと強豪校とかクラブチーム入ったら?1人で優勝すれば?”
確かに…ちさきちゃんが言ってることは正しい。けどー。最後の大会だから…どうしてもこのチームで優勝したい…第1優勝して全然嬉しくない人なんて居ないと思う。
どうすればいいの?おじいちゃん…助けて…

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