第98話
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芸能界というところは、みんなが思うより複雑だ
陰湿ないじめもある。
昔から変わらない性接待などの風習もある。
そんな闇の部分を、あなたには見せたくなかった
光の中だけを歩かせたかった
京「おはよ…あなた…チュ」
あなた「……」
京「ギュ…今日樹が迎えに来てくれるからね?一緒にいこ?」
あなた「……っ」
京「あなた??どうしたの??」
あなた「っ……ぁ…」
京「あなた……声が、」
樹「…とりあえず、病院つれてく?」
京「ん……昨日ちょっと殴られてるみたいだし」
樹「…1人で行かせるんじゃなかったな…」
京「樹、あなたにもし何かあったら…俺はそいつを殺すかも」
樹「……昨日、ジェシーから聞いた」
京「あなたの下着が脱がされてて、震えてるのを見たら…あいつのクビに手をかけてた」
樹「……」
京「…俺は本気で殺してやるって思った…やばいよねw」
樹「事務所には昨日あったこと、ジェシーからは話してるけど…おまえからも言っとけよ?」
京「ん……とりあえず病院いこ?」
樹「ん、だな」
その後病院に行って、どこもケガしてないか検査してもらったけど外傷はなかった
心療内科の先生いわく、レイプされかけたことや自分が女の子だと相手に知られてしまったというショックがあなたの声が出なくなっている原因だと言われた
あなたの声が出ないことは、マネージャーから滝沢くんたちにも報告された。
樹「…来月からのツアーどうするよ」
京「…それまでに戻らなかったら、あなたはツアー不参加にするしかないかもね」
樹「……あいつマジ殺してやりてぇ……」
京「……あいつ事務所クビになったんでしょ?」
樹「あーなんか、うちの事務所からすげー圧がかかったらしいけど…」
京「仕事無くすくらいですんで良かったじゃん」
ジ「あなたー、大丈夫だよーすぐ元気になりますからね〜焼肉行きましょうねー」
あなた「……コクン」
慎「あなた、これに書いて?…焼肉食べたいってさ!ジェシーの奢りなw」
未遂だったのに大袈裟だと思う人もいるだろ
実際この芸能界には無理強いされて、強要されて、
涙を飲んだ人もいるはずだ
あなたの叫び声が聞こえなかったら、
昨日あなたもそうなってた
何をどうすればあなたの声が戻るのか分からないけど
SixTONESの歌にはあなたの声が必要だ