金指「確かにあれはめっちゃ感動した!」
浮所「俺らまで号泣だったもんね!」
(佐藤以外の5人も強く印象に残っているようだ。)
(いよいよ、7人で移動を取り消してもらう時が来た。)
『よし、頑張ろ』
美「「うん!」」
コンコン
偉「はい」
『失礼します』
(普段の明るさとは一変し、大人な対応をしていく桃坂。これには外で待機している美少年も驚いていた。)
岩崎「こんなしっかりしてるんだね。」
金指「根は超真面目だよね!」
(そう話していた時中から怒鳴り声が…)
偉「ふざけるな!!!!俺の言うことが聞けないのか!」
(これには美少年も入るタイミングを見失ってしまった。)
那須「いつ行くのが正解?」
佐藤「分かんない!!」
(外では作戦を立てているが、中では桃坂1人で必死に戦っていた。)
『あなたは関西が好きなんです!!』
『なんで関西ばかり辛い思いせんといかんのですか!!おかしいやろ…』
偉「辛い思い?……ハハッくだらねー。関西なんて所詮遊びだよ。」
『……は?』
(これには美少年も、いてもたってもいられなかった。)
バンッ!!
『……ウッ…グスッ』
浮所「さっきから外で聞いてたらなんなんですか?それは。」
岩崎「関西は遊び?関ジュの皆は必死で頑張ってるのになんなんですか?その言い方は。」
偉「君たちいいのか?そんな口の利き方をして。君たちのデビューを決めるのは俺なんだぞ?」
佐藤「い、いいですよ!!!そんな、関西をなめてる人にデビュー決めてほしくないんで!」
『りゅーが……グスッ』
(私達は入室する事は出来なかったが、戦っている声が外まで聞こえてきた。)
偉「…勝手にしろ。」
『……はい。ありがとうございます…グスッ』
(こうして上の方との戦いは幕を閉じた。)
(関西ジャニーズJr初となる、京セラドームでのコンサートの時、桃坂は初めて私たちの前で弱音を吐いた)
『関ジュ全員が上に上がってるんですけど、あなただけ上がれてないって言うか……置いてかれてるんですよね。追いつけない……
あなた思うんですよ。ジャニーズ似合ってないんじゃないかなって』
(桃坂が急に弱音を吐いた訳…それは少し前の出来事にあった)
コーチ「ちょっと!!桃坂遅れてる!あと少ししかないんだから!!!」
『すいませんッ!!』
コーチ「はぁ…心配だけど時間ないからこれで終了。」
全「「ありがとうございました!!」」
(コンサート前で忙しいというのもありかなり雰囲気はピリついている)
(そんな中……意外な人と桃坂が揉めたのだ。)
(それは、道枝だった。)
道枝「あなた今日やる気なくない?」
『あるよ。…本番やし』
道枝「でも、俺には見えんもん。全然」
『なんで…』
道枝「ずっと遅れてたやん。こんなんで本番やったら足引っ張られるんやけど」
藤原「みっちー、喧嘩はやめよ。」
道枝「だってそーじゃないですか!!こんなバラバラになるんやったらあなた出んで。邪魔やと思う」
高橋「みっちー!あなたやって頑張ってるやん!」
道枝「どこがなん?これで頑張っとるって許されるんやったらなんでも許されるやん。」
高橋「それはちゃうやろ。」
道枝「ちゃうくないやん。」
『1回頭冷やしてきます……』
ガチャン
(メンバーとの喧嘩で、グループの雰囲気はピリピリしている。)
(そんな中でも桃坂は話してくれたのだ。)
『でも、みっちーの言うことは正しいんやと思いますw
やる気足りひんかったんかなって……自分ではやってるつもりなんですけど、周りが見えないんやったらお客さんにもそう見えちゃうって事やし…逆にみっちーには感謝しないとですよね。』
(そう話してくれた。)
(その後道枝とは和解して、コンサートを終わらせることが出来た。)
(ファンの前では笑顔な桃坂。
しかし、裏ではたくさんの苦労を積んでここまで来ている。
最後に桃坂はこう答えていた。)
『次取材して頂ける時があったら、もっと大人になって……デビュー後がええなw頑張ります!長い間ありがとうございました!』
(そう言っても桃坂は今回1番の笑顔を見せて去っていった。)
(辛い時も、嬉しい時も共に仲間と支え合う
関西ジャニーズJr。
これからも桃坂だけではなく、
関西ジャニーズJrを暖かく見守っていきたい。)
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。